一級建築士による内覧会立会い・同行(マンション)の現場レポートです。
内覧会立会い・同行の現場レポート :神奈川県横浜市 Part10-2
アネストスタッフの徳永です。内覧会立会い・同行(マンション)(現場:神奈川県横浜市)の現場レポートの続編です。
リビング・ダイニングのフローリングや壁の傾き、床鳴りのチェックを済ませて、次はリビングに併設されている書斎兼納戸へ。
「このピンクの線は何でしょう?」
その部屋の巾木の上部に、ピンクの汚れのようなものがありました。
「糊とかですかね?」
と言う私に山本さんは、
「ちょっと訊いてみないとわかりませんねぇ。カビか糊か汚れか、もしくは他の何かか・・・。後で業者さんに確認してみますね」
と指摘用のテープを貼りながら答えてくれました。
ここでも床の踏みしめ歩きをして床鳴りやフローリングの浮きをチェックしたり、水平器で傾きの調査をしたり、ドアの建付けや鍵の具合を確かめていました。
今回は、非常にすいすいと調査が進んでいきます。
次はキッチンです。
水道が開栓されていたので水漏れや流れのチェックをしながら、シャワー式ホースを引いたり元に戻したりして、動作のチェックも行います。
また、シンク下の扉を開けて排水管や水受けの有無や取り付け具合、扉の開閉などを確認していました。
シンク下の扉に汚れがあったのですが、こすると消えるものだったので指摘事項からは外されました。
その後、コンロやレンジフードの動作確認や食洗器の確認をした際に、レンジフードとリビングダイニングとの境にある仕切りのガラスボードの端が少し欠けているのが見つかりました。
「こういうのは、取替えになるんでしょうか?」
と問う私に
「いや~、そうとも限りませんね。業者さんにも確認してみますが、補修方法を訊いた方がいいですね」
と山本さん。
指摘箇所の印にテープを貼った後に、フローリング床の傾きなどをチェックしてから洗面・浴室の調査に入りました。
洗面所で水を一杯に貯めている間に、山本さんは浴室乾燥機の点検や浴室点検口から電気配線のチェックを行っていました。
「確認出来る範囲では、OKですね」
脚立に昇って浴室点検口を覗きながら、山本さんがそう仰っていました。
また、洗面所の引き出しやシンク下の扉を開放し、キッチンの時と同じように不具合が無いか確かめます。
「クロスの切れ端がありますね」
洗面台の天板下の隅の方にテープを貼りながら、山本さん。
「ここは気付きにくいですね~」
「でも結構綺麗に施工されていると思いますよ。この後に洋室を見ていきますが、さっきざっと見た限りでは綺麗でしたし」
「そうですよね。さっきから指摘箇所が少ないなと思ってたんです」
2人でにこにこしながら調査しておりました。
洗面所のベーシンに水が貯まったので、それを流して排水の状態や水漏れのチェックをします。
もちろん、浴室の方の水の流れやシャワーを使用して動作なども確認して行きます。
そしてバスルーム入り口扉の額縁部分を、山本さんは殊更丁寧に触れて確認していました。
「こういうところは素足で歩くので、釘止めされているところにバリ(ささくれ)なんかが出てると危ないですから、実際触って確かめるんです」
「確かに、素足ですよね。一番無防備ですよね」
浴室・洗面所の施錠やドアの建付け、床の浮きや傾きをチェックした後に、トイレ部分の調査です。
トイレでは何度か排水してみて、流れや詰まりをチェックされていました。
ドアを何度か開閉したり、鍵の掛かりもチェックした後は、廊下部分のチェックに入りました。
「ここも巾木がピンクですね・・・」
先ほどの書斎兼納戸の際に見つけた、巾木部分のピンク色が廊下の巾木にもありました。
「そうですね~。こすっても消えないですので、要確認ですね」
水平器で壁や床の傾きをチェックし、床鳴りやフローリングの浮きの確認も含めて、踏みしめて廊下を歩きます。
巾木上部にピンク色の線がある以外は特に問題なく、そのまま玄関部分の調査となりました。
玄関にはシューズボックスがあり、その棚板はダボで支えられていることが多いのですが、山本さんはそのダボを外したり再度入れたりして不具合などを確かめていました。
各棚板も将来的に靴などが乗るので、体重を掛けてチェックされていました。
また、玄関タイルをコンコンとノックしていき、音の違いでタイルの浮きを確認したり、玄関ドアを何度か開閉して閉まり速度や扉の重さを確認していきます。
玄関ドアは、重すぎても軽すぎてもいけないわけですが、この許容範囲の判断が難しいです。
もちろん、シューズボックスの取っ手部分や玄関扉の取っ手、ドアスコープや蝶番の取り付けについても確認します。
そのまま山本さんは玄関から出て、お部屋の外回りを確認した後に、
「特に問題無いですね」
と、戻って来られました。
いずれも慣れた手つきで、流れるように調査・確認してゆく山本さん。
施工状態が良く指摘箇所が本当に少ないと、これほどまでに調査の流れが違うんですね。
:::次回へ続きます:::
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リビング・ダイニングのフローリングや壁の傾き、床鳴りのチェックを済ませて、次はリビングに併設されている書斎兼納戸へ。
「このピンクの線は何でしょう?」
その部屋の巾木の上部に、ピンクの汚れのようなものがありました。
「糊とかですかね?」
と言う私に山本さんは、
「ちょっと訊いてみないとわかりませんねぇ。カビか糊か汚れか、もしくは他の何かか・・・。後で業者さんに確認してみますね」
と指摘用のテープを貼りながら答えてくれました。
ここでも床の踏みしめ歩きをして床鳴りやフローリングの浮きをチェックしたり、水平器で傾きの調査をしたり、ドアの建付けや鍵の具合を確かめていました。
今回は、非常にすいすいと調査が進んでいきます。
次はキッチンです。
水道が開栓されていたので水漏れや流れのチェックをしながら、シャワー式ホースを引いたり元に戻したりして、動作のチェックも行います。
また、シンク下の扉を開けて排水管や水受けの有無や取り付け具合、扉の開閉などを確認していました。
シンク下の扉に汚れがあったのですが、こすると消えるものだったので指摘事項からは外されました。
その後、コンロやレンジフードの動作確認や食洗器の確認をした際に、レンジフードとリビングダイニングとの境にある仕切りのガラスボードの端が少し欠けているのが見つかりました。
「こういうのは、取替えになるんでしょうか?」
と問う私に
「いや~、そうとも限りませんね。業者さんにも確認してみますが、補修方法を訊いた方がいいですね」
と山本さん。
指摘箇所の印にテープを貼った後に、フローリング床の傾きなどをチェックしてから洗面・浴室の調査に入りました。
洗面所で水を一杯に貯めている間に、山本さんは浴室乾燥機の点検や浴室点検口から電気配線のチェックを行っていました。
「確認出来る範囲では、OKですね」
脚立に昇って浴室点検口を覗きながら、山本さんがそう仰っていました。
また、洗面所の引き出しやシンク下の扉を開放し、キッチンの時と同じように不具合が無いか確かめます。
「クロスの切れ端がありますね」
洗面台の天板下の隅の方にテープを貼りながら、山本さん。
「ここは気付きにくいですね~」
「でも結構綺麗に施工されていると思いますよ。この後に洋室を見ていきますが、さっきざっと見た限りでは綺麗でしたし」
「そうですよね。さっきから指摘箇所が少ないなと思ってたんです」
2人でにこにこしながら調査しておりました。
洗面所のベーシンに水が貯まったので、それを流して排水の状態や水漏れのチェックをします。
もちろん、浴室の方の水の流れやシャワーを使用して動作なども確認して行きます。
そしてバスルーム入り口扉の額縁部分を、山本さんは殊更丁寧に触れて確認していました。
「こういうところは素足で歩くので、釘止めされているところにバリ(ささくれ)なんかが出てると危ないですから、実際触って確かめるんです」
「確かに、素足ですよね。一番無防備ですよね」
浴室・洗面所の施錠やドアの建付け、床の浮きや傾きをチェックした後に、トイレ部分の調査です。
トイレでは何度か排水してみて、流れや詰まりをチェックされていました。
ドアを何度か開閉したり、鍵の掛かりもチェックした後は、廊下部分のチェックに入りました。
「ここも巾木がピンクですね・・・」
先ほどの書斎兼納戸の際に見つけた、巾木部分のピンク色が廊下の巾木にもありました。
「そうですね~。こすっても消えないですので、要確認ですね」
水平器で壁や床の傾きをチェックし、床鳴りやフローリングの浮きの確認も含めて、踏みしめて廊下を歩きます。
巾木上部にピンク色の線がある以外は特に問題なく、そのまま玄関部分の調査となりました。
玄関にはシューズボックスがあり、その棚板はダボで支えられていることが多いのですが、山本さんはそのダボを外したり再度入れたりして不具合などを確かめていました。
各棚板も将来的に靴などが乗るので、体重を掛けてチェックされていました。
また、玄関タイルをコンコンとノックしていき、音の違いでタイルの浮きを確認したり、玄関ドアを何度か開閉して閉まり速度や扉の重さを確認していきます。
玄関ドアは、重すぎても軽すぎてもいけないわけですが、この許容範囲の判断が難しいです。
もちろん、シューズボックスの取っ手部分や玄関扉の取っ手、ドアスコープや蝶番の取り付けについても確認します。
そのまま山本さんは玄関から出て、お部屋の外回りを確認した後に、
「特に問題無いですね」
と、戻って来られました。
いずれも慣れた手つきで、流れるように調査・確認してゆく山本さん。
施工状態が良く指摘箇所が本当に少ないと、これほどまでに調査の流れが違うんですね。
:::次回へ続きます:::
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