内覧会立会い・同行(マンション)の現場レポート

一級建築士による内覧会立会い・同行(マンション)の現場レポートです。

内覧会立会い・同行の現場レポート :神奈川県横浜市 Part10-1

アネストのスタッフの徳永です。内覧会立会い・同行(マンション)(現場:神奈川県横浜市)の現場に同行させて頂きました。

担当の建築士は、山本覚さんです。



山本さんは、穏やかさの中に鋭い専門家の目線を持ち合わせておられる建築士さんで、建築の知識が無いお客様や私にも丁寧にわかり易くお話しして下さいます。

今回もどうぞ、宜しくお願いします!

さて、今回の物件は海の傍に建てられたタワーマンションで、何棟かある内の一棟でした。

駅から少し離れていますが、マンションの敷地内にはスーパーなども併設されており、日常の買い物などでは便利そうだなという印象を受けました。

マンションのエントランスでお客様ご夫婦とお会いして、ご挨拶をした後に受付を済ませてからお部屋へ。

「・・・暖かい・・・!」

お部屋へ入った瞬間に、お客様と私が思わず呟いてしまいました。

季節は冬。折りしも冷たい風が吹き荒ぶ時期ですので、内覧会時点では暖房器具が使えないことが多く、皆さんコートに身を包んで内覧会に臨んでおりましたが、床暖房がついており、お部屋が常春状態でした。

「試運転も兼ねて床暖房をつけてらっしゃるんでしょうね」

と、山本さん。

立会いの業者さんも頷いておられました。

さて、ここから内覧会チェックの開始ということで、販売会社の担当者から設備の説明を行いますとご案内がありました。

「では、お客様がオプションや設備の説明を受けておられます間に、私のほうで調査を進めさせて頂きますね」

山本さんがスッと自然な流れでそう言い、お客様と施工業者さんに本日の調査の大まかな流れや調査内容についての説明を行いました。

「まず、お部屋の中を目視範囲で確認させて頂きます。水周りの水漏れやオーバーフロー、建具類の動作なども実際動かしてみて確認させて頂きます。各お部屋の床などの傾きは水平器で確認致します。但し、傾きというものは人が作った建物ですのでどうしても出てくるんですね。でも許容範囲があるんです。許容範囲かどうかは私が判断させて頂きますので、許容範囲外であれば、お客様にお伝え致します」

許容範囲かどうかの判断は、確かに専門家ならではの経験や知識が無いと難しいものですよね。

「調査を進めさせて頂きまして、後でまとめて指摘事項などをお伝えしますので、その際に指摘箇所の説明をさせて頂きますね」

その後お客様ご夫婦は販売会社と施工業者さんと共に、室内の設備やオプションの説明を受けておられました。

山本さんは白手袋をはめて、調査開始です。

まず、リビングのサッシからの確認です。

サッシ・網戸共に何度も動かしてみて不具合が無いか、音鳴りなどが無いかをチェックします。

カーテンレールの取り付け確認やカーテンランナーの動きなども、実際に動かしてみて引っ掛かりなどが無いかを見ます。

また指詰め防止や鍵の掛かりも確認します。

サッシの額縁も、丁寧に触れながらチェックしていきます。

「・・・赤ペンですね」

サッシの額縁に赤ペン跡があり、山本さんが指摘箇所としてテープを貼っていました。

その後、サッシの傍に取り付けられている24時間換気の開閉を確認したり、取り付け具合をチェック。

山本さんは24時間換気の部分に耳を近づけ、風の通る音を聞いていました。

:::次回へ続きます:::

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