内覧会立会い・同行(マンション)の現場レポート

一級建築士による内覧会立会い・同行(マンション)の現場レポートです。

内覧会立会い・同行の現場レポート :大阪府大阪市 Part9-2

アネストのスタッフです。≪内覧会立会い・同行(マンション)(現場:大阪府大阪市)≫の現場レポートの続きです。



リビングの壁のクロスです。

一部でしたが、クロスの継ぎ目が目立つところがありました。



「マンションは色々な人の手で作られていきますけど、最後の仕事はクロス職人さんですね。仕上げであるこういう部分も見えないからといっておろそかにするのはよくないですからね」

と、先に鏡のついた道具でチェックされている清水さん。(歯医者さんのようですね)

せっかくのものが仕上げの段階で手を抜いたりしていては、台無しになってしまいますよね。

サッシの上枠の部分や、その他の部屋にもクロスが綺麗に収まっていない箇所がありました。

でも、歯科検診(?)の結果は、概ね合格とのことでしたよ。

これは台所の流し台下の写真です。



白い入れ物=水受けがありますよね。

この水受けが 『はずれなかった』 のです。

これも指摘事項なのですが、何故、『はずれない』のがよくないかと言うと...

この受け皿には、

『シャワーホースを伝って落ちてきた水を受ける』

というとても立派な役目があるのです。



ということはここには水がたまることがあり(頻度は低いそうです)、たまに点検して水を捨てるなどしないといけないのですが、

それが『はずせないのでは困る』ということなのです。



この浴室入口下部の水返しのゴム。

この地味~なゴムも、とっても重要な部品とのことですので、ここで紹介しますね。( ^-^ )

ゴムは、写真のように立ち上がっていないと、浴室からの水の返しができないので意味がないそうです。これは正しく施工されているとのことです。

以前、私が行ったマンションの内覧会の現場では、このゴムが"バタリ"と寝ていたことがありました。

寝ていては浸水を防ぐ役目は果たせません。

清水さん「この部分は、浴室への出入りする時には、なるべく踏まないようにして下さいね」

お客様「わかりました。気をつけます」

清水さん「劣化もする部分ですから、たまに点検もして下さいね

とのことです。

みなさんのお宅にもこの『水返しのゴム』があれば、寝ていたりせずちゃんと役目を果たしているかを見てあげてください。(地味でも頑張っていると思いますよ)



排水口のチェックです。
日常の手入れのことなどを、ここでもアドバイスされていましたよ。



サッシの点検の際に、

「網戸やサッシは必ず少しは遊びがあるものですよ」

と清水さん。

「でも、これはよくないですね~。調整してもらいましょう」

という網戸がありました。確かに他の網戸よりガタガタと動きました。

許容範囲は私にはわからないのですが、清水さんから

基本的には、動かすことができるものは、全部動かしてみることです!

という力強い(?)説明が途中ありました。

そこで、お客様と私は内覧会の間に清水さんの真似をして、色々なものを動かしたり、開けたり、締めたり...していたのです。

網戸のチェックは、開け閉めや少し揺さぶった感じで調整具合をみるようですが、

「網の端の部分を軽くでいいですから、押してみるといいですよ。はめ具合がよくないと、網がはずれる可能性がありますからね」

とのことです。

では、ここは押してみてっと...

と真似をしようと思いましたが、やめておきました。軽く押すつもりが勢い余って...となるような気がしましたので。

次回、≪最終回≫に続きます。

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