一級建築士による内覧会立会い・同行(マンション)の現場レポートです。
内覧会立会い・同行の現場レポート :大阪府大阪市 Part7-3
内覧会立会い・同行(マンション)(現場:大阪府大阪市)の現場レポートの続編をお送りします。
5.洗面・浴室・トイレ
まず水廻りのチェックから開始です。
洗面台いっぱいに水を張った後にそれを流し、排水管部分を見ながら具合を確かめます。
もちろん、各場所に設置してある戸棚や手すりにがたつき等がないかもチェックします。
トイレや浴室の手すりというものは邪魔なようで、案外、使用するものであり体重もかけるので、ここに不良があれば少し怖いですね。
実際、この物件のトイレの手すりに不良がありました。
特にご年配の方が居住するのであれば、念入りなチェックが必要だと思いました。
浴室では天井の一部が開けられるようになっていて、南郷さんは慣れた様子でそこを外して中を確認していました。
そこから配線や目視出来る範囲の構造部分をチェックします。
こういう専門的な部分は私が見てもサッパリですが、やはり専門家。
そう言って建築士さんの指摘が飛びました。
お客様にも一緒にその部分を見て頂き、どういう不良であるのかを説明して、納得して頂いてから次へ進みました。
6.玄関・ポーチ・廊下
まさしく、居住部分への入口・出口です。
居住部分も非常に大事ですが、居住者を、そして様々なお客様をお迎えする、一番の場所です。
今回の物件の玄関は、最近のマンションに良く見られる玄関床で、『光沢がある自然石調タイル』でした。
綺麗な玄関です。
ダウンライトも付いており、大きな靴箱も設置してあります。
「こういった床は実は非常にキズや水分に弱いんです。濡れたものを置くと割とすぐにシミになったりしますので、気をつけて下さいね」
建築士さんのこの言葉に、お客様も慎重になっていらっしゃいました。
「玄関に保護マットを敷こうと思っているのですが」
とのご質問に、
「ある程度はカバー出来るかも知れませんが、靴の泥落としなんかはやはりエントランスで行うほうがいいですね」
と、南郷さんよりの返答。
『玄関は特に傷つき易い部分なので、大抵の物件はキズや汚れに強いものを使っているだろう』という私の今までの固定観念はあっさりと払拭されました。
7.バルコニー
最後のチェックポイントです。
このバルコニーは東向きのバルコニーでした。
東向きのバルコニーの夏の日差しと言ったら、尋常じゃありません。
南郷さんがお客様に床焼けやクロス焼け・本焼け対策の必要性を説明している間、私はずっと横で大きく頷いていました。
自分自身が東向きバルコニーの傍のベッドで眠っているからという体験に基づいたものなのですが、南郷さんよりの日焼け・UV対策ワンポイントアドバイスに、お客様と共に早急に手を打とうと考えました。
物件のチェックはこれにて終了し、その後、お客様と共に受付に戻りました。
そこで南郷さんが施工業者さんと指摘箇所の確認をし、補修の必要がある部分は補修を依頼したり、再内覧会の日程を確認したりしました。
大窓の指詰め防止機能のオプションの有無など、施工業者さんのほうで確認して頂くべきことは確認の依頼をし、お客様に後日ご連絡をして頂く事も伝えます。
「出来る限り指摘箇所に貼ってある付箋を現場に残しておいて下さい。再内覧会の時に確認し易いと思いますから」
施工業者さんに建築士さんがそう伝えていました。
・・・なるほど、確かに。
その後、お客様は他の手続きを進める為、ここで調査は終了ということになりました。
今回の調査は、約3時間半の調査時間でした。
調査中、お客様にもお伝えしていましたが、調査前に南郷さんと心配していた同マンションの施工水準は、標準レベルを少し上回る調査結果となりました。
本当に同じマンションでも出来が違うんだな、と改めて実感しました。
今回、内覧会の調査にお邪魔して思ったことは、お客様にも実際にその指摘箇所等を見て頂き、「ここはこれこれこういう部分で、いまこういうチェックをしています。こういう具合なら大丈夫ですが、こういう具合なら不良ですね。指摘しておきます」とわかり易い解説をしながらの調査だったということです。
内覧会調査では、指摘判断基準が『生活上支障がないかどうか』というものですが、その判断すらも素人の私ではわかりかねます。
キズや汚れの程度であっても、補修してもらうほうがいいのかそうでないのかの判断や、それを上手く施工業者さんに伝えることができるかどうかも不安です。
そして何より、やはり専門家の目線から見てもらうことが出来るという安心感。
この部分が非常に自分の中では大きいと思いました。
やはり住宅購入は大きな買い物です。
人生に1度、場合によっては複数回ある可能性もありますが、それでも毎回が大きな買い物であることには違いありません。
そして、購入後のリスクは低ければ低いほど結構なことだと思います。
未然に防げるなら、また防ぐ方法があるのであれば、と危機管理のなっていない私ですらも思います。
そういったことを含めて、今回の調査は非常に勉強になりました。
お客様、建築士さん、本当にありがとうございました。
お疲れ様でした。
※後日談になりますが、建築士さんが仰るにはこの時の調査は『テニス2時間分くらい』だそうです。立ったり座ったり体力勝負の仕事なのだなと、翌日に筋肉痛を起こしていた自分自身の運動不足を改めて痛感しました。
大阪府大阪市の内覧会立会い・同行(マンション)はこちら
5.洗面・浴室・トイレ
まず水廻りのチェックから開始です。
洗面台いっぱいに水を張った後にそれを流し、排水管部分を見ながら具合を確かめます。
もちろん、各場所に設置してある戸棚や手すりにがたつき等がないかもチェックします。
トイレや浴室の手すりというものは邪魔なようで、案外、使用するものであり体重もかけるので、ここに不良があれば少し怖いですね。
実際、この物件のトイレの手すりに不良がありました。
特にご年配の方が居住するのであれば、念入りなチェックが必要だと思いました。
浴室では天井の一部が開けられるようになっていて、南郷さんは慣れた様子でそこを外して中を確認していました。
そこから配線や目視出来る範囲の構造部分をチェックします。
こういう専門的な部分は私が見てもサッパリですが、やはり専門家。
そう言って建築士さんの指摘が飛びました。
お客様にも一緒にその部分を見て頂き、どういう不良であるのかを説明して、納得して頂いてから次へ進みました。
6.玄関・ポーチ・廊下
まさしく、居住部分への入口・出口です。
居住部分も非常に大事ですが、居住者を、そして様々なお客様をお迎えする、一番の場所です。
今回の物件の玄関は、最近のマンションに良く見られる玄関床で、『光沢がある自然石調タイル』でした。
綺麗な玄関です。
ダウンライトも付いており、大きな靴箱も設置してあります。
「こういった床は実は非常にキズや水分に弱いんです。濡れたものを置くと割とすぐにシミになったりしますので、気をつけて下さいね」
建築士さんのこの言葉に、お客様も慎重になっていらっしゃいました。
「玄関に保護マットを敷こうと思っているのですが」
とのご質問に、
「ある程度はカバー出来るかも知れませんが、靴の泥落としなんかはやはりエントランスで行うほうがいいですね」
と、南郷さんよりの返答。
『玄関は特に傷つき易い部分なので、大抵の物件はキズや汚れに強いものを使っているだろう』という私の今までの固定観念はあっさりと払拭されました。
7.バルコニー
最後のチェックポイントです。
このバルコニーは東向きのバルコニーでした。
東向きのバルコニーの夏の日差しと言ったら、尋常じゃありません。
南郷さんがお客様に床焼けやクロス焼け・本焼け対策の必要性を説明している間、私はずっと横で大きく頷いていました。
自分自身が東向きバルコニーの傍のベッドで眠っているからという体験に基づいたものなのですが、南郷さんよりの日焼け・UV対策ワンポイントアドバイスに、お客様と共に早急に手を打とうと考えました。
物件のチェックはこれにて終了し、その後、お客様と共に受付に戻りました。
そこで南郷さんが施工業者さんと指摘箇所の確認をし、補修の必要がある部分は補修を依頼したり、再内覧会の日程を確認したりしました。
大窓の指詰め防止機能のオプションの有無など、施工業者さんのほうで確認して頂くべきことは確認の依頼をし、お客様に後日ご連絡をして頂く事も伝えます。
「出来る限り指摘箇所に貼ってある付箋を現場に残しておいて下さい。再内覧会の時に確認し易いと思いますから」
施工業者さんに建築士さんがそう伝えていました。
・・・なるほど、確かに。
その後、お客様は他の手続きを進める為、ここで調査は終了ということになりました。
今回の調査は、約3時間半の調査時間でした。
調査中、お客様にもお伝えしていましたが、調査前に南郷さんと心配していた同マンションの施工水準は、標準レベルを少し上回る調査結果となりました。
本当に同じマンションでも出来が違うんだな、と改めて実感しました。
今回、内覧会の調査にお邪魔して思ったことは、お客様にも実際にその指摘箇所等を見て頂き、「ここはこれこれこういう部分で、いまこういうチェックをしています。こういう具合なら大丈夫ですが、こういう具合なら不良ですね。指摘しておきます」とわかり易い解説をしながらの調査だったということです。
内覧会調査では、指摘判断基準が『生活上支障がないかどうか』というものですが、その判断すらも素人の私ではわかりかねます。
キズや汚れの程度であっても、補修してもらうほうがいいのかそうでないのかの判断や、それを上手く施工業者さんに伝えることができるかどうかも不安です。
そして何より、やはり専門家の目線から見てもらうことが出来るという安心感。
この部分が非常に自分の中では大きいと思いました。
やはり住宅購入は大きな買い物です。
人生に1度、場合によっては複数回ある可能性もありますが、それでも毎回が大きな買い物であることには違いありません。
そして、購入後のリスクは低ければ低いほど結構なことだと思います。
未然に防げるなら、また防ぐ方法があるのであれば、と危機管理のなっていない私ですらも思います。
そういったことを含めて、今回の調査は非常に勉強になりました。
お客様、建築士さん、本当にありがとうございました。
お疲れ様でした。
※後日談になりますが、建築士さんが仰るにはこの時の調査は『テニス2時間分くらい』だそうです。立ったり座ったり体力勝負の仕事なのだなと、翌日に筋肉痛を起こしていた自分自身の運動不足を改めて痛感しました。
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