一級建築士による内覧会立会い・同行(マンション)の現場レポートです。
内覧会立会い・同行の現場レポート :滋賀県大津市 Part8-1
私、アネストのスタッフ徳永が、内覧会立会い・同行(マンション)(現場:滋賀県大津市)の現場に行って参りました。
今回は、同じマンションでほぼ同時刻にご依頼いただいたので、内覧会の2物件同時レポートです。二人の一級建築士さんがそれぞれを担当します。
少し早めに着きましたので、マンションの周囲をぐるりと歩いてみましたが、公園や駅などが付近にあり、仲々利便な立地のマンションだなというイメージを抱きました。その後、マンションのエントランスへ向かいまして、まず岩崎さん担当の物件から調査開始でした。
エントランスでお客様と岩崎さんと私が集合し、内覧会の受付へ参りますと、業者さんから共有部分や専有部分の変更箇所などの説明を受けます。
業者さんが専門用語を使ってお客様に色々と説明していたので、岩崎さんが横からわかり易い言葉でお客様に丁寧にフォローしていたのが、印象的でした。
「専門用語で説明されても意味がわからないので聞き流してしまったり、後に忘れてしまったりする可能性があるので、出来るだけわかり易い言葉でお客様にお伝えすることが大事です」と岩崎さん。
私自身もこのフォローは非常に有り難いものでした。
その後、物件へ向かい内覧会の開始です。
物件にはルーフバルコニーがあり、広々とした空間を感じることの出来る物件でした。
まず、お客様が発注していらっしゃったオプション変更部分を、お客様と業者さんと岩崎さんで確認しながら、物件内を周ります。
すると所々に『トビラ交換手配中』などと書かれた用紙が棚などに貼られているのが、目に入りました。
「現在、この物件は未済でして・・・」と業者さんが仰いました。
未済というのは、読んで字のごとく、物件の内装工事などがまだ完了していない状態であるということです。
図面通りの仕上がりであるかどうか、施工不良などは無いか等、これから居住するにあたっての確認の場であるはずの内覧会で物件が未済という状態はたまにあるということですが、少々不安です。
「では、現時点での仕上がりを調査します。今回チェック出来ない部分に関しては、再内覧会の時にお客様ご自身でチェックして頂く事になりますが、その際のチェック方法などお伝えしておきますね」
そう岩崎さんがお客様にお伝えしていました。
もちろん、今回の調査報告書にも記載しておきますとのことで、安心しました。
さて、住戸のオプション確認終了後、ようやく調査開始となりました。
寒い日でしたが建築士さんは半袖になって、軍手をはめて調査に臨んで下さいました。
「調査を開始しますが、施工のあら探しをするという意味合いではなく、生活上支障があるか無いか、不良部分がないかどうかを確認します。指摘箇所は随時言いますので、チェックシートの記載をお願いします」
まず、建築士さんが業者さんへ調査開始にあたってそう伝えると、業者さんも頷いて下さいました。
業者さんとしても建築士が同行するとなると警戒する部分があると思いますが、この言葉があると業者さんにも、より協力的になって頂けるのでは無いかと思いました。
調査はリビング・ダイニングから始まりました。
まず、大窓のチェックです。
カーテンレールも実際に何度か動かしながら動きを確認します。
壁クロスや床は軍手をはめていない手で触れ、傷や浮きの有無を確かめる岩崎さん。
光の射し具合で見え方が変わる傷や汚れを見つけるには良い方法ですね。
その後キッチンへ向かい、水漏れの有無を確かめる為にレバーを上下しますが、何と水が出ません。
業者さんに尋ねますと、「閉栓しています。再内覧会時には開栓している予定です」との回答でした。
内覧会時点で水が使えないことは稀にありますので、岩崎さんからお客様に説明がありました。
「水が出ませんので、確認出来る範囲で配管などを見ておきます。再内覧会時には水が出るということですので、水漏れのチェックを行って下さい」
また、入居後に万一不良があり水漏れなどが発生した場合はどこへ補修を依頼すれば良いのかも、岩崎さんがその場で業者さんに確認し、お客様にお伝えしていました。
そして換気扇のチェックをした後、食洗器の引き出しをお客様に引いて頂き動作を確かめて頂いたり、シンクの引き出しに取り付けられていた仕切り棒の破損などを指摘事項として挙げ、業者さんへ対応をお願いしました。
写真奥の仕切り棒が、外れていました。
仕切り棒の左側が傾いているのが、おわかりでしょうか?
もちろん、業者さんに取替えを依頼しました。
*次回へ続きます。*
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今回は、同じマンションでほぼ同時刻にご依頼いただいたので、内覧会の2物件同時レポートです。二人の一級建築士さんがそれぞれを担当します。
少し早めに着きましたので、マンションの周囲をぐるりと歩いてみましたが、公園や駅などが付近にあり、仲々利便な立地のマンションだなというイメージを抱きました。その後、マンションのエントランスへ向かいまして、まず岩崎さん担当の物件から調査開始でした。
エントランスでお客様と岩崎さんと私が集合し、内覧会の受付へ参りますと、業者さんから共有部分や専有部分の変更箇所などの説明を受けます。
業者さんが専門用語を使ってお客様に色々と説明していたので、岩崎さんが横からわかり易い言葉でお客様に丁寧にフォローしていたのが、印象的でした。
「専門用語で説明されても意味がわからないので聞き流してしまったり、後に忘れてしまったりする可能性があるので、出来るだけわかり易い言葉でお客様にお伝えすることが大事です」と岩崎さん。
私自身もこのフォローは非常に有り難いものでした。
その後、物件へ向かい内覧会の開始です。
物件にはルーフバルコニーがあり、広々とした空間を感じることの出来る物件でした。
まず、お客様が発注していらっしゃったオプション変更部分を、お客様と業者さんと岩崎さんで確認しながら、物件内を周ります。
すると所々に『トビラ交換手配中』などと書かれた用紙が棚などに貼られているのが、目に入りました。
「現在、この物件は未済でして・・・」と業者さんが仰いました。
未済というのは、読んで字のごとく、物件の内装工事などがまだ完了していない状態であるということです。
図面通りの仕上がりであるかどうか、施工不良などは無いか等、これから居住するにあたっての確認の場であるはずの内覧会で物件が未済という状態はたまにあるということですが、少々不安です。
「では、現時点での仕上がりを調査します。今回チェック出来ない部分に関しては、再内覧会の時にお客様ご自身でチェックして頂く事になりますが、その際のチェック方法などお伝えしておきますね」
そう岩崎さんがお客様にお伝えしていました。
もちろん、今回の調査報告書にも記載しておきますとのことで、安心しました。
さて、住戸のオプション確認終了後、ようやく調査開始となりました。
寒い日でしたが建築士さんは半袖になって、軍手をはめて調査に臨んで下さいました。
「調査を開始しますが、施工のあら探しをするという意味合いではなく、生活上支障があるか無いか、不良部分がないかどうかを確認します。指摘箇所は随時言いますので、チェックシートの記載をお願いします」
まず、建築士さんが業者さんへ調査開始にあたってそう伝えると、業者さんも頷いて下さいました。
業者さんとしても建築士が同行するとなると警戒する部分があると思いますが、この言葉があると業者さんにも、より協力的になって頂けるのでは無いかと思いました。
調査はリビング・ダイニングから始まりました。
まず、大窓のチェックです。
カーテンレールも実際に何度か動かしながら動きを確認します。
壁クロスや床は軍手をはめていない手で触れ、傷や浮きの有無を確かめる岩崎さん。
光の射し具合で見え方が変わる傷や汚れを見つけるには良い方法ですね。
その後キッチンへ向かい、水漏れの有無を確かめる為にレバーを上下しますが、何と水が出ません。
業者さんに尋ねますと、「閉栓しています。再内覧会時には開栓している予定です」との回答でした。
内覧会時点で水が使えないことは稀にありますので、岩崎さんからお客様に説明がありました。
「水が出ませんので、確認出来る範囲で配管などを見ておきます。再内覧会時には水が出るということですので、水漏れのチェックを行って下さい」
また、入居後に万一不良があり水漏れなどが発生した場合はどこへ補修を依頼すれば良いのかも、岩崎さんがその場で業者さんに確認し、お客様にお伝えしていました。
そして換気扇のチェックをした後、食洗器の引き出しをお客様に引いて頂き動作を確かめて頂いたり、シンクの引き出しに取り付けられていた仕切り棒の破損などを指摘事項として挙げ、業者さんへ対応をお願いしました。
写真奥の仕切り棒が、外れていました。
仕切り棒の左側が傾いているのが、おわかりでしょうか?
もちろん、業者さんに取替えを依頼しました。
*次回へ続きます。*
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