内覧会立会い・同行(マンション)の現場レポート

一級建築士による内覧会立会い・同行(マンション)の現場レポートです。

内覧会立会い・同行の現場レポート :兵庫県神戸市 Part3

アネストのスタッフです。兵庫県神戸市でマンション内覧会同行の、現場に行って参りました。猛暑のお昼過ぎという時間帯で、かなり暑かったのですが、暑いなど言ってはおられません。

お客様も、担当の建築士も、皆さん暑い中、頑張っていらっしゃるのに、見学にお邪魔している私が、暑いなどと言うわけにはいかないです。

  。。。。。。(こっそり)暑い。。。


では、【マンション内覧会同行レポート】を始めます。
今回も、どうぞ最後までお付き合い下さいませ。

-----玄関調査-------

私が、見学にお邪魔したときは、ちょうど玄関を調査しているときでした。

綺麗な大理石の床。
通常の玄関の備え付けの電気だけで上から見たときは、綺麗だし、仕上がりもいいなぁと思っていたのですが、

「玄関は特に暗いから、こうやって見るとはっきり見えるよ。ちょっと離れて見てごらん。」

と、建築士さんが、ライトを斜め上から、大理石の床に当てられました。
私が廊下の途中まで下がり、見てみると....。

大理石の補修をした後らしき部分が、はっきりわかり、その部分の仕上がりも、角度を変えてみるとあまりよくなかったのです。
玄関の明かりのみで、真上から見たときには、綺麗で、補修している箇所も、私にはわからなかったぐらいなのですが。

女の人のお化粧でも、正面ばっちり!! でも、照明具合や、見る角度によっては、
「おやっ!?」
っていうときがありますもんね。(私も含む...)

これは、指摘事項となりました。
※もちろん、玄関の大理石の話ですよ!

そして、調査の際、目にとまったのが、

建築士さんの小道具の(秘密道具?調査道具?)

  【差し棒】

です。

なかなか便利なすぐれものなんですよ、これが。

なぜなら、背の高い建築士さんにも、手の届かないような高いところなどはあり、そこをお客様に説明する際、

普通なら、
「天井のあそこの部分が...」
「えっ?どこですか??あそこ??」

などと、なりがちですが、

差し棒一発!
「はい、ここ!」
「ふむふむ」

と、話もスムーズ、指摘箇所もより的確に伝わります。

「ここの部分は、いい仕上げです。」
「ふむふむ、確かにきれい。」
と、私も、建築士さんの差し棒の先を、見入ってしまいました。

先生の講義を聞いているようで、懐かしい感じがしました。

今回の内覧会も、前回私がレポートした時と同じように、内覧会開始前に、
「30分から1時間で見てください。
と、事業主側(施工業者側)から言われたそうです。

事業主側(施工業者側)は、マンションの内覧会自体を、一種の【完成イベント】と思っているのではないか。 (これは、建築士さんのコメントです。)

だから、イベントスケジュールとして、30分とか、1時間などと、勝手に、予定を組むのでしょうか。

内覧会を、イベントとして捉えれば、それはそれで華々しく、楽しいものであると思いますが、入居者にとっては、もっと真剣な場ですよね。
何千万もの大金を支払うものの出来を、そんな短い時間で見てくださいなんて、やっぱり、どこかおかしいと私は思います。
(30分~1時間なんて、私の出かける前の準備時間とそうかわりませんから。笑)

皆さんは、どう思われますか?
※これももちろん内覧会の時間設定についてですよ。私のお出かけ準備時間ではないですから、念の為。)

今回のお客様も、たいへん優しい方で、ご自身も暑い中大変なのに、私に、うちわで風を送ってくれたり、社長が発行しているメルマガについての感想を真剣にお話くださったりと、大変お世話になりました。

内覧会で指摘した事項について、納得いく補修を受けられ、楽しい新生活をスタートされることを、心よりお祈りいたしております。

本当に、ありがとうございました。

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