一級建築士による中古マンションの建物調査の現場レポートの現場レポートです。
中古マンション購入サポートパックの現場レポート :大阪府大阪市 Part2-3
アネストのスタッフです。中古マンション建物調査の現場レポートの続編です。
台所や洗面・浴室についてはそれぞれ水道が使用出来ましたので、水を実際に流して水漏れのチェックをしました。
「水漏れは特にないですねぇ。キッチンが綺麗過ぎて、もしかしたら前の所有者さんはあんまり料理してなかったのかもねぇ」
なんて笑いつつ調査は進んでいきます。
洗面・浴室では天井点検口がありましたので、蔦村さんがそこから覗いて配管や配線、断熱材などの確認をしていました。
「ご覧になりますか?」
と、お客様にも点検口から覗いていただき、「これがさっきお伝えした断熱材の一部ですね」と、蔦村さん。
解説してもらいながらだと、分かり易いです。
「加圧式ですのでシャワーの水圧はそれなりにありますが、例えばいっせいに各住戸が水道を使用するなどしてポンプ能力を超えた場合は、一時水圧が下がることもありますよ」
その後、玄関周りのチェックをして一通り室内調査は終了しました。
室内の内覧についても特に問題無しです。
「じゃあ、共用部分の目視確認に行きましょうか」
中古マンション建物調査の全体調査には竣工図書の確認と共に、共用部分の簡易目視調査という項目が含まれます。
これは共用部分の一部を目視範囲でサンプル調査し、大きな劣化が無いか、タイルなどの浮きや割れが無いかなどを確認していく内容です。
皆さんで室外へ出て、タイルや廊下、階段などを見ていきます。
「このタイル壁は通常であれば20年くらい保つもので、今のところ剥離などもなく大丈夫そうですね。ただ、タイルの継ぎ目部分はやはり劣化が早いですので、築10年くらいでやりかえたほうが良いです」
階段を1階まで降りながら、蔦村さんが説明して下さいます。
「ここから外壁が見えますね。割と綺麗なので、このままいけば次の大規模修繕の時には外壁をやりかえない可能性がありますね。そうなると修繕積立金が余るかもしれませんね」
・・・と、言われた通りに外壁に目をやっている際に、太い縦管に有刺鉄線が巻かれているのに気付きました。
「なんか有刺鉄線が巻かれてますよね・・・」
お客様と私がつぶやいていると、蔦村さんが「ドロボウよけかな~」と言うのと同時に仲介業者さんが「あ、ドロボウよけだと思います」と話して下さいました。
該当マンションでは以前、ドロボウに入られたことがあるらしく、その為、縦管には有刺鉄線が巻いてあったり、侵入し易そうな場所には金属製の網のようなものが設置されていました。
お客様の購入予定の住戸の玄関にも、通常の鍵の他にナンバーロックが取り付けられていたのですが、それもドロボウ対策で前の所有者が付けていたとのことです。
その後、マンションの周辺から外壁を見たりゴミ置き場や駐車場、避難経路などの確認をして室内に戻り、調査は終了。 本日の総括を蔦村さんからお伝え頂きました。
「総評としては、致命的な問題となる部分は無い標準的なマンションです。専有部分については真南で日当たりもいいし、風通しも良いですね。また、最上階ではないので太陽光による天井の熱もなく、暑くないと思います」
お客様も満足そうに頷いておられました。
「この結果を踏まえて、購入を検討したいと思います」
その後、お客様と仲介業者さんはお話があるとのことだったので、ご挨拶をして現場を後にしました。
今回の調査では、契約前の一般のお客様に竣工図書や管理関係書類の閲覧や分析が出来得るものなのだろうかということが気になりました。
管理面についてはある程度は仲介業者さんや管理人さんから聞きだすことが出来たとしても、それが本当かどうかの確認や書類上は実際どうなっているのか、また、どんな書類を見ればわかるのかというのは仲々わかりません。
また、建物の性能については竣工図書を見る必要があるわけですが、これを一般のお客様が読み解くのは本当に困難なことだと思います。
契約前だからという遠慮があるのだとは思いますが、業者さんや売主さん側に仲々訊き辛かったりすることもあると思います。 そこで第三者の専門家というクッションを挟んで、希望の物件がどういう物件なのかを知って頂く。それがこの中古マンション建物調査の意図です。
中古だからと仰る方もいらっしゃいますが、大きな買い物であることには違いありません。
『知って買う』のと『知らずに買う』のとは、やはり違います。
もちろん、マンションの良いところもあるわけですし、そこを見極めて購入を検討して頂く。
今回も大変勉強になりました。
お客様、蔦村さん、同行させて頂きまして、有難うございました!
大変お疲れ様でした。
※余談ですが、当日はお客様も仲介業者さんも私も黒のスーツだったので、「何かの研修みたいですよね・・・」と3人で笑いながら蔦村さんの後に同行していました(笑)。
大阪府大阪市の中古マンションの建物調査はこちら
台所や洗面・浴室についてはそれぞれ水道が使用出来ましたので、水を実際に流して水漏れのチェックをしました。
「水漏れは特にないですねぇ。キッチンが綺麗過ぎて、もしかしたら前の所有者さんはあんまり料理してなかったのかもねぇ」
なんて笑いつつ調査は進んでいきます。
洗面・浴室では天井点検口がありましたので、蔦村さんがそこから覗いて配管や配線、断熱材などの確認をしていました。
「ご覧になりますか?」
と、お客様にも点検口から覗いていただき、「これがさっきお伝えした断熱材の一部ですね」と、蔦村さん。
解説してもらいながらだと、分かり易いです。
「加圧式ですのでシャワーの水圧はそれなりにありますが、例えばいっせいに各住戸が水道を使用するなどしてポンプ能力を超えた場合は、一時水圧が下がることもありますよ」
その後、玄関周りのチェックをして一通り室内調査は終了しました。
室内の内覧についても特に問題無しです。
「じゃあ、共用部分の目視確認に行きましょうか」
中古マンション建物調査の全体調査には竣工図書の確認と共に、共用部分の簡易目視調査という項目が含まれます。
これは共用部分の一部を目視範囲でサンプル調査し、大きな劣化が無いか、タイルなどの浮きや割れが無いかなどを確認していく内容です。
皆さんで室外へ出て、タイルや廊下、階段などを見ていきます。
「このタイル壁は通常であれば20年くらい保つもので、今のところ剥離などもなく大丈夫そうですね。ただ、タイルの継ぎ目部分はやはり劣化が早いですので、築10年くらいでやりかえたほうが良いです」
階段を1階まで降りながら、蔦村さんが説明して下さいます。
「ここから外壁が見えますね。割と綺麗なので、このままいけば次の大規模修繕の時には外壁をやりかえない可能性がありますね。そうなると修繕積立金が余るかもしれませんね」
・・・と、言われた通りに外壁に目をやっている際に、太い縦管に有刺鉄線が巻かれているのに気付きました。
「なんか有刺鉄線が巻かれてますよね・・・」
お客様と私がつぶやいていると、蔦村さんが「ドロボウよけかな~」と言うのと同時に仲介業者さんが「あ、ドロボウよけだと思います」と話して下さいました。
該当マンションでは以前、ドロボウに入られたことがあるらしく、その為、縦管には有刺鉄線が巻いてあったり、侵入し易そうな場所には金属製の網のようなものが設置されていました。
お客様の購入予定の住戸の玄関にも、通常の鍵の他にナンバーロックが取り付けられていたのですが、それもドロボウ対策で前の所有者が付けていたとのことです。
その後、マンションの周辺から外壁を見たりゴミ置き場や駐車場、避難経路などの確認をして室内に戻り、調査は終了。 本日の総括を蔦村さんからお伝え頂きました。
「総評としては、致命的な問題となる部分は無い標準的なマンションです。専有部分については真南で日当たりもいいし、風通しも良いですね。また、最上階ではないので太陽光による天井の熱もなく、暑くないと思います」
お客様も満足そうに頷いておられました。
「この結果を踏まえて、購入を検討したいと思います」
その後、お客様と仲介業者さんはお話があるとのことだったので、ご挨拶をして現場を後にしました。
今回の調査では、契約前の一般のお客様に竣工図書や管理関係書類の閲覧や分析が出来得るものなのだろうかということが気になりました。
管理面についてはある程度は仲介業者さんや管理人さんから聞きだすことが出来たとしても、それが本当かどうかの確認や書類上は実際どうなっているのか、また、どんな書類を見ればわかるのかというのは仲々わかりません。
また、建物の性能については竣工図書を見る必要があるわけですが、これを一般のお客様が読み解くのは本当に困難なことだと思います。
契約前だからという遠慮があるのだとは思いますが、業者さんや売主さん側に仲々訊き辛かったりすることもあると思います。 そこで第三者の専門家というクッションを挟んで、希望の物件がどういう物件なのかを知って頂く。それがこの中古マンション建物調査の意図です。
中古だからと仰る方もいらっしゃいますが、大きな買い物であることには違いありません。
『知って買う』のと『知らずに買う』のとは、やはり違います。
もちろん、マンションの良いところもあるわけですし、そこを見極めて購入を検討して頂く。
今回も大変勉強になりました。
お客様、蔦村さん、同行させて頂きまして、有難うございました!
大変お疲れ様でした。
※余談ですが、当日はお客様も仲介業者さんも私も黒のスーツだったので、「何かの研修みたいですよね・・・」と3人で笑いながら蔦村さんの後に同行していました(笑)。
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