第三者の一級建築士による新築マンションの図面チェック、モデルルーム同行の現場レポートです。
マンションの通信簿の現場レポート :大阪府大阪市 Part5-2
☆敷地については?
建築士さん「このマンションは現在計画の建物で建ぺい率いっぱいまで使用しているので、これ以上増築などは出来ないですよ」
とのことです。空き地があっても屋根のある建物は建てられないとのことです。どういうことかというのは、1例としてこのような話をされていました。
建築士さん「例えば、自転車があふれてきたからといって屋根付きの自転車置き場を増設したいということも無理ですからね」
「あふれた自転車はこういうところに並ぶということになるかも知れません」
と、マンションの敷地図の一部を指差す建築士さん。
自転車置き場から自転車があふれ、マンションの敷地に野ざらしで置いておくなんて嫌ですよね。
ここで、はたとこんなことを思いついた私。
『あ!そうか!予算的なことじゃなく、法的に無理ってこともあるってことか!』
私が住んでいるマンションがまさに今この状態で困っているからです。
入居後まもなく自転車置き場から自転車があふれ、屋根のないところに自転車を置かなければいけないという結構大変な状態になっているのです。
空き地はあるので、増設したらいいやん!と思っていたのですが、「できない!」とのことだったのですが、こういうことだったのかもしれません。
(これはそもそも私の住んでいるマンションは戸数に対して、自転車収納スペースが少なすぎたのが原因でもあります)
また、このマンションの敷地は、2つの用途地域にまたがっているとのことです。
建築士さん「このマンションの敷地には、準住居地域と第2種住居地域の部分があります」
マンションの敷地内だから用途地域も敷地内で統一されているような気がしませんか?でも、このように分かれている場合があるとのことですよ。
建築士さん「この地域は、主に住環境の保護を目的とした地域です」
用途地域には10以上の種類がありますが、それぞれに
"建物の用途や大きさ、高さについて守るべきルール"
があります。
と、なれば大事なことがありますよね!
マンションの敷地についてもそうですが、周辺についても知っておいた方がいいと思いませんか?
"周辺にどんな建物が建つ可能性があるのか?"
って、知りたくないですか?
このマンションの北側約100mのところは"商業地域"でした。
ということは、建つ可能性のある建物はこの地域と、マンションの敷地では違うのです。
今回のお客様は、
「周辺にどのような建物が建つのか?」
ということをとても気にされていました。
マンションの通信簿Cコースは、マンションの周辺の調査も行いますので、このことは建築士さんから、説明がありましたよ。
モデルルームで調査・説明を行った後に、お客様と周辺調査に向いましたので、その模様とともにまた後半のレポートでもお伝えしますねd(^^*)
☆サッシについての話がありました。
建築士さん「防音のサッシを使っていますね。この等級だと高いレベルの遮音性がありますよ」
とのことです。
建築士さん「騒音に考慮したマンションですね」
ということで、これ自体はよいという評価だったのですがこの後に...
建築士さん「実はこれはですね、裏を返せばこの等級のサッシを使う必要性があるということなので、周辺はうるさいということでもあるんですよ」
そうなんです。このマンションは交通量の多い幹線道路に近いのです。
建築士さん「窓を閉めていれば問題ないですが、やはり開けた時はある程度の騒音があると心積もりしておいて下さい」
とのことです。
(この音関連の話も、後ほどのマンションの周辺調査レポートにも出てきますのでご覧いただければと思います)
良いところだけではなく、それが何故なのかということまでわかりました。
☆防犯面についての話の時に、管理人室の位置、管理形態、監視カメラの台数、位置等の説明がありました。
死角になる場所は、監視カメラで監視ができているのでよいとのことでした。
建築士さんは監視カメラの台数のチェックだけではなく、そのカメラでどこを、またどれだけの範囲をカバーできるのかを調べて説明されていました。
建築士さん「このマンション、この点はとてもいいですねぇ。防犯面においては優れてますよ」
とのお話しでした。悲しいかな今は物騒な世の中ですので、防犯面に優れているという評価は私だったらとても嬉しいです。
さて、以上、設計図書の閲覧や事前の資料を拝見しての建築士さんからの結果の報告の場面を、ほんの一部ですがご紹介しました。
この他にも設計図書からわかったたくさんの調査項目の説明が、建築士さんからありました。
そしてこの後、ここの3階に作られているモデルルームを拝見することになりました。
移動、移動、モデルルームも見たいなぁ~。
※どんなお部屋でしょうか?
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