マンションの通信簿の現場レポート

第三者の一級建築士による新築マンションの図面チェック、モデルルーム同行の現場レポートです。

マンションの通信簿の現場レポート :大阪府 Part1

こんにちは。
雪の降るなか、一級建築士に同行して、「マンションの通信簿」の現場へ同行してきました。

既に完成が近づいており、残り戸数も少ないようで、モデルルームも撤去されていました。小さな販売用の事務所で、設計図書を確認。

設計図書を確認しながら、お客様に、そのマンションの概要についてお話していきます。そして、そのマンションの性能を順に確認していきます。

マンションを見ていく上で非常に大事なのが「階高」。これが、そのマンションの質を表します。ほぼ標準的な数値(2860mm)だったのですが、欲を言えば、もう少し高ければ嬉しいところ。

いろいろとお話していくなかで、お客様が構造上の心配をされていました。今の時期(マンションの構造偽装問題の直後)、当然だとも思います。

そこで、構造図のチェックも。主に、梁・柱の断面を確認しながら、鉄筋量などをチェックしていきます。そのマンションの規模・プランから不自然さもなく問題ない様子。

施工現場の写真もチェックしていきます。構造図通りに鉄筋が配置されているか、現場の清掃情況はどうか、といったことなどを見ていきます。

写真でのチェックは、どうしても用意された写真からの確認しかできませんが、参考にはなります。

一通りのチェックを終え、説明も終了し、お客様のご不安も解消されたご様子。
いや、ホントに良かったです。

構造に関する説明会を開くケースが増えておりますが、はっきり言ってしまえば、説明会で説明を受けても実際のところはわからないですよね。質疑応答のコーナーもよく見かけますが、質疑応答では、その説明の根拠を確認しないとわからないことが多いものです。

そんなときには、やはり、実際に構造図を確認しないといけません。根拠は図面であり、構造計算書ですから。その意味の大きさを改めて感じた現場でした。

帰りの電車で、建築士さんからいろいろレクチャーを受けながら帰社しました。

※今回は、「マンションの通信簿」以外に「簡易構造図チェック」もご利用いただいたケースです。通常の「マンションの通信簿」では、構造図を見ての鉄筋量のチェックなどは実施していません。

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