大阪府茨木市の新築一戸建ての着工から完成までの建築士による住宅検査の現場レポートです
住宅あんしん工程検査の現場レポート :大阪府茨木市 Part5-2
土台と基礎をつなぐのは、アンカーボルトと言います。
基礎と土台の間はパッキン工法になっています。基礎の上端部分が、いわゆる通気孔になっています。昔は、換気口(基礎コンクリートにある長方形の穴)を設けていましたが、パッキン工法の方が建物の周囲にわたって通気孔ができることになり、全体的に風が通るので湿気が基礎へ浸透するのを防ぎ、建物の耐久性を向上させるようになったとの事です。
南郷さん「夏でも床下は風が通るので涼しいですよ~。」
ここで、現場監督さんがいらっしゃいました。今回、南郷さんは「4回目の検査になりますが、今回もよろしくお願いします」とご挨拶をされています。私も初めましてとご挨拶をさせて頂きました。
現場監督さんから図面を手渡されています。
「これ、持っていらっしゃらないと思いますのでどうぞ」
図面のコピーを頂きました。現場の方もとても調査に協力的ですね。ありがとうございます。
既に南郷さんと現場監督さんは、良い関係を築けているようです。
などと考えていると、南郷さんはひょいひょいと調査を開始していました。
アンカーボルトの位置を図面と照らし合わせて確認しています。
「ここ追加しました?」 と、建築士さんが現場監督さんに確認しています。
後から知りましたが、今回3箇所予定よりアンカーボルトが増えていて全部で75箇所のアンカーボルトを確認されていました。1つ1つ図面と照らし合わせて丁寧に確認をされていました。そして、増えていた事は問題無いとの事でした。
他にも、断熱材の厚さを計測したり、基礎コンクリートの立ち上がり部分のジャンカ等の不具合のチェックをしたり、どんどん調査をされています。
向かって右側の大引きの間隔が狭いように思います。
どうやら、お客様が重い物を置くお部屋にされるとの事で、床補強をされている部分だったようです。
ピアノなども重い物を置くお部屋には補強が必要なんですね。
現場は、大引きの鋼製束の固定作業中でした。接着剤をコンクリートの上に置いてクルクルと鋼製束を長くして固定していきます。
「イメージですが、ボンドだけで固定でホント大丈夫ですか?」
と、思っていていたら今度は釘で固定しています。
「コンクリートに釘って打てるものなんですね?!」
南郷さんは笑って、「コンクリート釘というものがあるので打てますよ。」との事です。
本日の調査はここで、終了です。
最後に「現段階で、私にはどこが何の部屋かわからないです。」と言うと、南郷さんが図面を見ながら「ここがお風呂、ここがトイレ、ここに床下の点検口が出来る予定ですよ。」と、教えて下さいました。
ここで、私一つ疑問に思いました。弊社のサービスに床下・屋根裏の詳細調査というオプションサービスがございます。
私「今は、何もないので床下を見る事が可能ですが、実際はこんなに狭いところを動き回って調査するのですか??」
「そうですよ、ここだとまず点検口に入ってすぐにパイプがあるので、それをまずは越えないといけないですね。でも、ここはまだ見やすい方ですよ。」と、建築士さん。
匍匐前進(ほふくぜんしん)で見て回るのでズボンに穴があく事も、しばしばあるとの事です。
いつも、床下・屋根裏の詳細調査をお願いしている担当者の皆さんありがとうございます!!!
今日の調査はお客様や私の質問に答えながらの調査となりました。心配な部分や、わからない事はその場で教えて頂けるので安心ですね。
図面を見て、図面通りに建築されているのか、図面の仕様と相違ないかなどを自分自身で確認する事は大変ですし、私は難しい事だなと思いました。今回のようにアンカーボルトが図面より3箇所増えていても気付いたところで、それは問題ない事なのかの判断ができませんが、今回のように「問題ないですよ」と、プロの目から見て伝えて下さるので、とても安心に繋がるなと改めて思いました。
また、今日の南郷さんの調査結果については、後日写真付の報告書をお客様へお送りします。調査日にお客様の都合が合わなくても、報告書を見れば安心です。
最後に、現場レポートの掲載をご快諾頂きましたお客様ありがとうございます。
南郷さん、同行させて頂きましてありがとうございました!そして、初歩的な質問に嫌な顔1つせずにお答え頂きありがとうございました。勉強になりました。
寒い中、本当にお疲れ様でした。
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