兵庫県川西市での一級建築士による一戸建ての内覧会立会い・同行の現場レポートです。
内覧会立会い(一戸建て)の現場レポート :兵庫県川西市 Part11-3
川西市での内覧会立会い・同行(一戸建て)サービスの現場レポートの続編です。
次はバルコニーの診断です。
バルコニーには実は規定があることをご存知でしょうか?
私は入社するまで知りませんでした…
漏水事故を防ぐために、バルコニー床部分に勾配が必要で、さらに防水サッシの外周部は250mm以上の高さの立ち上がりが必要だそうです。
清水さんが確認したところ、バルコニーの床は防水加工できちんと勾配もとれており、サッシ下端との取り合い部分もきれいに施工されているとのことでしたが、バルコニーの床に錆びた切子が多数あったのでこちらも手直しをお願いしました。
上記写真ではサッシ下あたりを入念に確認していますが、この箇所は雨漏りリスクの高い箇所だけにしっかり見ています。
各部屋の調査が終わると、次は屋根裏の詳細調査です!
脚立を利用して屋根裏へ入っていっています。
この屋根裏の調査では、柱や梁などの構造部分やそれらを止めている金物の状態、また断熱材や雨漏りや結露の跡などをチェックしていきます。屋根裏や床下は、このときに見ておかないと入居されてからは確認する機会がほとんどないですので、オススメです。
こちらのお宅では屋根裏に問題はありませんでした。安心しました(^^)
次は1階に戻り、キッチンにある床下収納庫から床下へ潜り込みます。
家の中を汚さないように、床下から上がってきたときに座るビニールシートを用意し、床下専用の靴と懐中電灯を持って清水さんは入っていきました。
床下内は高さがないので、うつ伏せたまま移動できるようお腹の下に小さな台車みたいなものを入れて動きます。
ちなみに、清水さんはコーナンで部品を取りそろえ、オリジナルで制作したそうです^^
その姿をこのレポートでお伝えしたくて、清水さんからもかっこよく撮ってくれよ!と言われていたのですが、全部ぶれておりました…
床下にもぐってからはいろいろなところでトントンと物音がするので、あ、今和室の下なのかなど、清水さんがどこを調査しているのか想像しながら待っていました。
床下では基礎コンクリートの内側の状態、土台や大引といった構造部分やそれらを止めている金物、断熱材の施工状態や配管の状態、見える範囲でシロアリの調査をします。
戻ってきた清水さんは、床下で撮影した写真をお客様に見て頂きながら調査の報告をしていました。こちらも特に問題はありませんでした。
最後にご質問やご不明な点がないかを確認し、調査が終了しました。
調査を開始した時は、少し緊張感のある空気感だったのですが、最後には皆様一団となっていました。それぞれの立場がある中、安心して長く住める家のため、調査に取り組んで頂けました。ありがとうございました。
実際に見学させて頂いて感じたことは、お客様、売主様、施工会社様、皆様揃っての調査が改めて理想的だと感じました。
ひとつひとつの調査がとても大事なので問題がないかどうか、お客様にもご一緒にご確認頂き、問題があれば改善策を考えてくれる施工会社様、そしてその流れを把握してくれる売主様。
全員が揃っているので今後、建築士がいなくても話がわかりやすく、スムーズですよね。大変高価な買い物ですし、これから何十年も住む家なので遠慮なく、ぜひ現場にも立ち会いをお願いしてください。
また、立ち会いを依頼する場合は長時間かかる旨をお伝えしてくださいね。今回の施工会社様はそんなに時間がかかるとは思っていなかったそうで、途中で次の現場に行ってしまわれました。最後まで調査に立ち会いたかった!とおっしゃって頂いていました。弊社の調査がどのようなことをするのが最後まで見たかったそうです(^^)
最後になりましたが、突然のレポートを快く引き受けてくださいましたお客様、ありがとうございました。「写真たくさん使ってくださいね」とおっしゃって頂いて本当に嬉しかったです。
また、最後まで読んでくださった皆様ありがとうございました。