新築一戸建て住宅診断(建売の診断)の現場レポート

大阪府大阪市での新築一戸建て住宅診断(建売の診断)の現場レポートです。

一戸建ての通信簿の現場レポート : 大阪府大阪市 Part4-1

アネストのスタッフの徳永です。

今回は、新築一戸建て住宅診断(建物診断)の現場に同行させて頂きました。 オプションサービスの床下・屋根裏の詳細調査と図面チェックもご依頼を頂きました現場です。

担当して下さった建築士は南郷才彦(一級建築士)さんです。



建築だけでなく、テニスや美食、芸術方面でも様々に幅広い知識をお持ちの南郷さん。
わからないことがあれば、分かりやすく丁寧に教えて下さる建築士さんです。
今回も、どうぞ宜しくお願い致します!

さて、今回のご依頼サービスは新築一戸建て住宅診断(建物診断)です。

こちらのサービスは、契約前の新築一戸建て住宅の施工精度のチェックを行うサービスです。
「いい物件があったので契約を考えているけれども、やっぱり一生にそうある事ではないので」と、契約前に建物チェックを希望されるお客様が最近増えています。

調査結果によっては思っていた物件と何だか違うな、と思った際に契約をとりやめることも出来るので、弊社と致しましても契約前の調査をお勧めしています。

そしてオプションサービスの床下・屋根裏の詳細調査もご依頼を頂いておりますので、調査当日に床下や屋根裏の点検口や収納庫から潜って動ける範囲で動いて、基礎や屋根裏の構造部分をより広範囲で調査することが出来ます。

図面チェックについては、物件の性能やメリット、デメリットを図面からチェックするサービスで、物件の性能などが標準的なものなのかどうかなども含め、より詳しく知る事が出来ます。

さて、今回のお客様とは現地で待ち合わせでしたので、南郷さんと私は現地近くで待ち合わせをして現地へ向かいました。

現地に到着すると、早くも売主兼施工業者の担当者さんと仲介業者さんがおられ、ほどなくお客様ご夫婦とご夫婦のお父様もいらっしゃいました。
お若いお客様ご夫婦とご挨拶を済ませ、本日の検査の概要をお伝えします。

本日は水道・電気なども使用可能とのことです。
完成物件でしたが、当日朝からベランダの防水コートを塗り直したので、ベランダには出られないとのこと。
ベランダについては、確認出来る範囲での調査を実施することになりました。

早速、外回りから住宅診断の開始です。

「まずは境界の確認をします」

敷地の境界についてきちんと明示されているか、そして境界プレートが入っているかをチェックしていきます。

「これが私道負担分のポイントですね」

南郷さんが業者さんに確認し、お客様にも説明をしながらチェックしていきます。

「ここの境界プレートはどこですか?確か図面上ではプレートが入っている事になっていましたが」

南郷さんが敷地の折れ点部分を指して業者さんに尋ねると、業者さんは首を傾げていました。

「折れ点部分での境界表示も大切です、特に今回はお隣さんとも近いですし。建物も大事ですが、同時に土地も売買するわけですし、境界が曖昧では後々トラブルになる可能性もあるので、きちんとプレートをはって下さいね」

ぐるり外周を見て、他にも境界明示が足りない部分について契約前に明示して頂く様に伝えました。

その他、外壁の傾きが無いかどうかを下げ振りで確認したり、外から目視確認出来る範囲で屋根や外壁の状態や24時間換気口の設置場所などを確認しました。
インターホンも実際に使用して、動作確認をします。

外壁の下端については、鏡を使用して水切り板を表裏からチェックします。
一部、水切り板の納まり不足があったので、直して頂く事にしました。

「こういう指摘事項って、どこまで直してもらえるんでしょう?」

ちょっと不安げにお客様が仰っておられました。
契約前だから、直してもらえるのか?という部分は、確かに購入者側には不安ですよね。

「お客様が購入される事を前提に指摘させて頂いていますので、購入の際にはきちんと直してもらえることを契約条件に、購入のお話を進めてみてはいかがですか?」

南郷さんは続けて、

「こちらも補修すべきところはきっちりお伝え致します。但し、細かいキズや汚れなんかについてはこちらでは指摘しません。お客様が気になるようでしたら私に仰って下さい。でも、ものによってはそのまま置いていた方が良い場合もあるんですよ。それを直すことによって大掛かりになってしまったり、よりキズが広がったりしちゃう場合もあるので、そういう判断も行います」

南郷さんからきっちりとした回答を得て、お客様は安心されたのか、大きくうなずいてらっしゃいました。

その後、建物内部へ入り、各部屋のチェックです。

+++次回へ続きます+++

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