大阪府大阪市での一級建築士による一戸建ての内覧会立会い・同行の現場レポートです。
内覧会立会い(一戸建て)の現場レポート :大阪府大阪市 Part7-4
アネストのスタッフの徳永です。内覧会立会い・同行(一戸建て)の現場レポートの続編です。
洗面に入ってシンクに水を貯めながら、動作確認などの調査を行います。
洗面は脱衣所にもなっており、南郷さんが扉の動作確認をしている際に、呟きました。
「脱衣所にカギが無いのは、仕様ですか・・・?」
「仕様です」と業者さんに答えられ、南郷さんは苦笑。
「そうですか・・・。実際、お客様のご家族が使用される場合は良いでしょうが、来客時にはやはり施錠できる方が良いでしょうね」
それにはお客様と業者さんが、なるほど・・・といった顔になっておられました。
そしてシンクの水が貯まりきったところでオーバーフローの確認をし、水漏れのチェックをします。
「あとはさっきのキッチンと一緒で、水受けの問題ですね。ただこの洗面シンクはキッチンのものとはメーカーが違うようで、シャワーホースに錘が付いているタイプの為、恐らく水受けが必要なものじゃないかと思うのですが、併せて確認をお願いしますね」
そして洗面の吊り戸棚に戸当たりが無かったので、戸当たりの設置を業者さんにお願いしました。
続きの浴室に入り、南郷さんがうーんとうなります。
そしてお客様に「どうですか?特にご主人、ちょっと背が高いですし・・・」と声をかけたので何事かと思えば、物干し竿が1本、気になる位置に設置されていました。
「ちょっと邪魔な位置ですかね・・・。かがめば多分、大丈夫なんでしょうけど」
とお客様。
「この物干しは取り外しできないのでしょうか?」
南郷さんが業者さんに尋ねると、確認するとのことでしたので、手前では無く奥に設置出来る様にオプション対応してもらえるかを併せて確認してもらうことになりました。
その後、浴室点検口からチェックをしましたが、ここは特に問題ないとのことでした。
そしてトイレで実際に水を流したり、鍵の施錠や扉の開閉確認をし、使い勝手などをチェックしました。
また、その横の収納についてもチェックしましたが、設置してある天井点検口の開きがまたしても手強かったです。(こちらも調整を依頼済み)
「梁の下の断熱材ですが、ちょっと隙間がありますよ。詰めておいてくださいね」
業者さんに依頼して、次は3階部分です。
3階には洋室が2つとトイレがありました。
洋室では早速南郷さんが床鳴りと傾き、クロゼットの動作などの確認を行っていました。
そしてサッシの開閉確認をすると、網戸がキーキーと音鳴りしていましたので、調整をお願いすることになりました。
ベランダも付いているお部屋だったので、先ほどと同じ様にチェックし、問題が無いことを確認出来ました。
「このお部屋は南からの日当りがあってとても良いのですが、もしかしたら夏場は暑いかもしれませんね」
南郷さんからは、UVカットフィルムをはったほうが良いかも?とお客様への提案がありました。
日当りが良すぎる部屋を持っている私も、思わず大きく頷いてしまいます。
もう1つの洋室も同じ様にチェックしていきます。
こちらのお部屋の収納部分には天井点検口がありましたので、南郷さんは早速チェック。
「ここは素直に開きました(笑)。本来はこれくらいが正解です」
1・2階の天井点検口とは比べ物にならないほどすんなりと開きましたので、お客様や業者さんもニッコリ。
「ここから屋根裏が見えます。屋根裏には・・・漏水の跡はありません。通気口もありますので、通気も期待できるでしょう」
お客様にも実際見て頂きつつ説明していきます。
その後トイレについても確認し、こちらも問題がありませんでした。
そして皆さんで1つのお部屋に集まって、業者さんに聴聞したり、チェックリストを見ながら最終確認をしたりして、本日のまとめとなりました。
「今回は色々と指摘させては頂きましたが、いずれも軽微なものでしたので、好印象の出来だと感じました」
南郷さんの言葉に、お客様も業者さんも嬉しそうに微笑んでおられました。
「社内検査も良くされておられるようでしたね」
南郷さんの言葉に、業者さんが頷きます。
「はい。でもまだまだ見落としがあったということですので、チェックしてもらって良かったです。勉強になりました。ありがとうございます」
業者さんからこういった言葉が出てくるとは・・・。
誠意のある業者さんだったので、検査も実際スムーズに行きました。
本当に業者さんによって対応が様々だな、と改めて思いました。
「お客様が再チェックをされる時の為に、今日貼って頂いた指摘箇所の付箋を残して差し上げて下さい」
これは次回お客様ご自身がチェックをする際に、分かり易くする為です。
もちろんチェックリストもお渡ししますし報告書にもそれぞれ記載しますが、やはり現場でチェックリストと付箋を見ながらというのが一番分かり易いでしょう。
お客様へご質問が無いか確認した上で、今回の調査は終了となりました。
総じて、2時間半程度の標準的な調査時間でした。
今回の調査では、お客様も業者さんも協力的・積極的だったという点が大きかったと思います。
お客様は買主様である為、購入される際に大金を支払われる訳です。
そういった意味でも、売主に遠慮されることは無いと思います。
わからないことはどんどん質問し、納得して物件を購入もしくは引渡しを受ける様にすることは、大事なことです。
もちろん、現場だけでなく物件の資料も大切です。
本来であれば、契約時に設計図書がもらえるものです。
「当社の決まりです」と資料を買主様に渡さない売主や、平面図・立面図だけしか渡してもらえないといった場合には、きちんと請求して受け取って下さい。
買主様として、当然の権利です。
今回も勉強になりました!
お客様、南郷さん、同行させて頂きありがとうございました!
お疲れ様でした。
※余談ですが、お客様が抱っこされておられたお子様を業者さんが抱っこした時に、お子様が泣き始めてしまったのには笑いました。やっぱり、お母さんとの違いがわかるんでしょうね。
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洗面に入ってシンクに水を貯めながら、動作確認などの調査を行います。
洗面は脱衣所にもなっており、南郷さんが扉の動作確認をしている際に、呟きました。
「脱衣所にカギが無いのは、仕様ですか・・・?」
「仕様です」と業者さんに答えられ、南郷さんは苦笑。
「そうですか・・・。実際、お客様のご家族が使用される場合は良いでしょうが、来客時にはやはり施錠できる方が良いでしょうね」
それにはお客様と業者さんが、なるほど・・・といった顔になっておられました。
そしてシンクの水が貯まりきったところでオーバーフローの確認をし、水漏れのチェックをします。
「あとはさっきのキッチンと一緒で、水受けの問題ですね。ただこの洗面シンクはキッチンのものとはメーカーが違うようで、シャワーホースに錘が付いているタイプの為、恐らく水受けが必要なものじゃないかと思うのですが、併せて確認をお願いしますね」
そして洗面の吊り戸棚に戸当たりが無かったので、戸当たりの設置を業者さんにお願いしました。

続きの浴室に入り、南郷さんがうーんとうなります。
そしてお客様に「どうですか?特にご主人、ちょっと背が高いですし・・・」と声をかけたので何事かと思えば、物干し竿が1本、気になる位置に設置されていました。
「ちょっと邪魔な位置ですかね・・・。かがめば多分、大丈夫なんでしょうけど」
とお客様。
「この物干しは取り外しできないのでしょうか?」
南郷さんが業者さんに尋ねると、確認するとのことでしたので、手前では無く奥に設置出来る様にオプション対応してもらえるかを併せて確認してもらうことになりました。
その後、浴室点検口からチェックをしましたが、ここは特に問題ないとのことでした。
そしてトイレで実際に水を流したり、鍵の施錠や扉の開閉確認をし、使い勝手などをチェックしました。
また、その横の収納についてもチェックしましたが、設置してある天井点検口の開きがまたしても手強かったです。(こちらも調整を依頼済み)
「梁の下の断熱材ですが、ちょっと隙間がありますよ。詰めておいてくださいね」
業者さんに依頼して、次は3階部分です。
3階には洋室が2つとトイレがありました。
洋室では早速南郷さんが床鳴りと傾き、クロゼットの動作などの確認を行っていました。
そしてサッシの開閉確認をすると、網戸がキーキーと音鳴りしていましたので、調整をお願いすることになりました。
ベランダも付いているお部屋だったので、先ほどと同じ様にチェックし、問題が無いことを確認出来ました。
「このお部屋は南からの日当りがあってとても良いのですが、もしかしたら夏場は暑いかもしれませんね」
南郷さんからは、UVカットフィルムをはったほうが良いかも?とお客様への提案がありました。
日当りが良すぎる部屋を持っている私も、思わず大きく頷いてしまいます。
もう1つの洋室も同じ様にチェックしていきます。
こちらのお部屋の収納部分には天井点検口がありましたので、南郷さんは早速チェック。

「ここは素直に開きました(笑)。本来はこれくらいが正解です」
1・2階の天井点検口とは比べ物にならないほどすんなりと開きましたので、お客様や業者さんもニッコリ。
「ここから屋根裏が見えます。屋根裏には・・・漏水の跡はありません。通気口もありますので、通気も期待できるでしょう」
お客様にも実際見て頂きつつ説明していきます。
その後トイレについても確認し、こちらも問題がありませんでした。
そして皆さんで1つのお部屋に集まって、業者さんに聴聞したり、チェックリストを見ながら最終確認をしたりして、本日のまとめとなりました。
「今回は色々と指摘させては頂きましたが、いずれも軽微なものでしたので、好印象の出来だと感じました」
南郷さんの言葉に、お客様も業者さんも嬉しそうに微笑んでおられました。
「社内検査も良くされておられるようでしたね」
南郷さんの言葉に、業者さんが頷きます。
「はい。でもまだまだ見落としがあったということですので、チェックしてもらって良かったです。勉強になりました。ありがとうございます」
業者さんからこういった言葉が出てくるとは・・・。
誠意のある業者さんだったので、検査も実際スムーズに行きました。
本当に業者さんによって対応が様々だな、と改めて思いました。
「お客様が再チェックをされる時の為に、今日貼って頂いた指摘箇所の付箋を残して差し上げて下さい」
これは次回お客様ご自身がチェックをする際に、分かり易くする為です。
もちろんチェックリストもお渡ししますし報告書にもそれぞれ記載しますが、やはり現場でチェックリストと付箋を見ながらというのが一番分かり易いでしょう。
お客様へご質問が無いか確認した上で、今回の調査は終了となりました。
総じて、2時間半程度の標準的な調査時間でした。
今回の調査では、お客様も業者さんも協力的・積極的だったという点が大きかったと思います。
お客様は買主様である為、購入される際に大金を支払われる訳です。
そういった意味でも、売主に遠慮されることは無いと思います。
わからないことはどんどん質問し、納得して物件を購入もしくは引渡しを受ける様にすることは、大事なことです。
もちろん、現場だけでなく物件の資料も大切です。
本来であれば、契約時に設計図書がもらえるものです。
「当社の決まりです」と資料を買主様に渡さない売主や、平面図・立面図だけしか渡してもらえないといった場合には、きちんと請求して受け取って下さい。
買主様として、当然の権利です。
今回も勉強になりました!
お客様、南郷さん、同行させて頂きありがとうございました!
お疲れ様でした。
※余談ですが、お客様が抱っこされておられたお子様を業者さんが抱っこした時に、お子様が泣き始めてしまったのには笑いました。やっぱり、お母さんとの違いがわかるんでしょうね。
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