大阪府大阪市での一級建築士による一戸建ての内覧会立会い・同行の現場レポートです。
内覧会立会い(一戸建て)の現場レポート :大阪府大阪市 Part7-2
アネストのスタッフの徳永です。内覧会立会い・同行(一戸建て)の現場レポートの続編です。
「さて、では外壁の傾きチェックを一緒にお願いしたいと思います。これは構造的なものではなく外装材の傾きチェックとなります」
と、南郷さんは水平器と共に下げ振りを取り出し、お客様と一緒に外壁のチェックを始めました。
外回りをお客様と一緒にチェックした結果、特に問題無い範囲でした。
その後、下から双眼鏡で屋根を見上げた南郷さんから「屋根勾配がそんなにきつくないので、夏場に3階はちょっと暑くなるかも?」とアドバイスを頂いた後、玄関からのチェック開始となりました。
「玄関は若干の勾配がとれていますね。これは良いものを使って造られていますが、タイルですか?」
「磨きタイル造りです。大理石より高いんですよ。今回の為に特注です!」
尋ねる南郷さんに、業者さんが少し嬉しそうに答えてらっしゃいました。
玄関扉の開閉や施錠の動作確認をし、シューズボックスも実際に棚に体重をかけてみたり、棚の高さ調節が可能かどうか、ダボ(棚の留め具)も抜き差ししながらチェックをします。
「棚の間隔がここだけちょっと狭いですね」
シューズボックス棚の取り外しチェックをしていた南郷さんが、お客様と業者さんに見てもらいながらお伝えしていました。このままだと、棚板をナナメにして抜こうとしてもちょっと周囲を傷付けそうです。業者さんに調整して頂く事になりました。
廊下や玄関の天井部分については、脚立に上り見渡すようにチェックする南郷さん。
「天井部分は特に問題ないですね。では、室内に参りましょう」
玄関の傍の洋室に入ると、南郷さんは早速ドンドンと足を踏み鳴らして床を歩き回ります。
こうして歩き、フローリング床の床鳴りのチェックしていきます。
もちろんその後に、水平器でも床や壁の傾きをチェックします。
同じ部屋でも数箇所の測定を行う必要があるのですが、南郷さんはスムーズに計測していきます。
床鳴りや傾きには問題が無かったので、次はサッシや網戸の動作確認です。
「このサッシはペアガラスなので、これから暖房などをされた時にガラスに結露は発生しないのですが、やはりサッシのアルミ部分には結露が発生します。注意して下さいね」
入居され、実際生活する時に基づいたアドバイスも行います。
「そしてこのペアガラスというのは重いので軽く動かしただけでその重みで動いていくのですが、お子様などが指詰めされる危険があります」
実際に動かして「こんな風に」と、お客様に南郷さんから説明がありました。
「ですから、出来るだけ指詰め防止を取り付けてもらえる様にすると良いのですが、オプションなどで対応できますか?」
南郷さんから業者さんへ問い合せると、業者さんは「確認して、お客様に後日回答致します」とお客様の前で宣言されていました。
その後、サッシの右上に取り付けてある給気口と、その横の壁に取り付けられている別の給気口を見て南郷さんが一言。
「アレ?コレって24時間換気の給気口ですよね?2箇所ついてますけど、どっちかで良いんじゃないの(笑)?」
施工業者さんも笑いながら「ホントですね!」と。
南郷さんからそこで、お客様に24時間換気のお話をされていました。
「サッシのここにあるものとあの白いものは、24時間換気の給気口です。本来ならどちらか1つあれば大丈夫なのですが、2つ付いています。まあ、問題は無いでしょう。コレはシックハウス対策の一環です」
法改正により建材から指針値を超えるものが検出されることはほぼなくなったこと、それでも家具などから微量に発生する可能性があり、その為にこの24時間換気の必要があること、2階及び3階にある換気口と連動して作動させる必要があることを、南郷さんからお客様にご説明しました。
お客様が頷かれるのを確認した後、その横の納戸のチェックに入りました。納戸には、床下収納庫と天井点検口がそれぞれ設けられていましたので、南郷さんは早速、床下収納庫をあけて上半身を入れてチェックをしていました。暗い箇所なので、懐中電灯必須です。
「お客様もご覧になってみて下さい。床下に何かあった場合、ここからチェックすることになります」
ご主人が南郷さんと同じ様に床下を覗きこみます。
「床下を覗いて頂くと明かりが漏れているのがわかりますか?これがパッキンによる通気方法で、ここから床下の換気を行っているんです。防湿シートも入れていますので、ここから見た限りでは床下の湿気は余り無いと考えられます」
その他、そこから見える範囲で断熱材が入ってることも確認して頂いたりしました。
その後、収納棚の動作などのチェックをし、脚立に昇って、今度は天井点検口からのチェックです。
きつくて仲々開かない手ごわい天井点検口でしたが(もちろん業者さんに調整を依頼済み)、こちらも懐中電灯を使用しつつお客様にもご覧になって頂きました。
+++次回へ続きます+++
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「さて、では外壁の傾きチェックを一緒にお願いしたいと思います。これは構造的なものではなく外装材の傾きチェックとなります」
と、南郷さんは水平器と共に下げ振りを取り出し、お客様と一緒に外壁のチェックを始めました。
外回りをお客様と一緒にチェックした結果、特に問題無い範囲でした。
その後、下から双眼鏡で屋根を見上げた南郷さんから「屋根勾配がそんなにきつくないので、夏場に3階はちょっと暑くなるかも?」とアドバイスを頂いた後、玄関からのチェック開始となりました。
「玄関は若干の勾配がとれていますね。これは良いものを使って造られていますが、タイルですか?」
「磨きタイル造りです。大理石より高いんですよ。今回の為に特注です!」
尋ねる南郷さんに、業者さんが少し嬉しそうに答えてらっしゃいました。
玄関扉の開閉や施錠の動作確認をし、シューズボックスも実際に棚に体重をかけてみたり、棚の高さ調節が可能かどうか、ダボ(棚の留め具)も抜き差ししながらチェックをします。
「棚の間隔がここだけちょっと狭いですね」
シューズボックス棚の取り外しチェックをしていた南郷さんが、お客様と業者さんに見てもらいながらお伝えしていました。このままだと、棚板をナナメにして抜こうとしてもちょっと周囲を傷付けそうです。業者さんに調整して頂く事になりました。
廊下や玄関の天井部分については、脚立に上り見渡すようにチェックする南郷さん。
「天井部分は特に問題ないですね。では、室内に参りましょう」
玄関の傍の洋室に入ると、南郷さんは早速ドンドンと足を踏み鳴らして床を歩き回ります。
こうして歩き、フローリング床の床鳴りのチェックしていきます。
もちろんその後に、水平器でも床や壁の傾きをチェックします。
同じ部屋でも数箇所の測定を行う必要があるのですが、南郷さんはスムーズに計測していきます。
床鳴りや傾きには問題が無かったので、次はサッシや網戸の動作確認です。
「このサッシはペアガラスなので、これから暖房などをされた時にガラスに結露は発生しないのですが、やはりサッシのアルミ部分には結露が発生します。注意して下さいね」
入居され、実際生活する時に基づいたアドバイスも行います。
「そしてこのペアガラスというのは重いので軽く動かしただけでその重みで動いていくのですが、お子様などが指詰めされる危険があります」
実際に動かして「こんな風に」と、お客様に南郷さんから説明がありました。
「ですから、出来るだけ指詰め防止を取り付けてもらえる様にすると良いのですが、オプションなどで対応できますか?」
南郷さんから業者さんへ問い合せると、業者さんは「確認して、お客様に後日回答致します」とお客様の前で宣言されていました。
その後、サッシの右上に取り付けてある給気口と、その横の壁に取り付けられている別の給気口を見て南郷さんが一言。
「アレ?コレって24時間換気の給気口ですよね?2箇所ついてますけど、どっちかで良いんじゃないの(笑)?」
施工業者さんも笑いながら「ホントですね!」と。
南郷さんからそこで、お客様に24時間換気のお話をされていました。
「サッシのここにあるものとあの白いものは、24時間換気の給気口です。本来ならどちらか1つあれば大丈夫なのですが、2つ付いています。まあ、問題は無いでしょう。コレはシックハウス対策の一環です」
法改正により建材から指針値を超えるものが検出されることはほぼなくなったこと、それでも家具などから微量に発生する可能性があり、その為にこの24時間換気の必要があること、2階及び3階にある換気口と連動して作動させる必要があることを、南郷さんからお客様にご説明しました。
お客様が頷かれるのを確認した後、その横の納戸のチェックに入りました。納戸には、床下収納庫と天井点検口がそれぞれ設けられていましたので、南郷さんは早速、床下収納庫をあけて上半身を入れてチェックをしていました。暗い箇所なので、懐中電灯必須です。
「お客様もご覧になってみて下さい。床下に何かあった場合、ここからチェックすることになります」
ご主人が南郷さんと同じ様に床下を覗きこみます。
「床下を覗いて頂くと明かりが漏れているのがわかりますか?これがパッキンによる通気方法で、ここから床下の換気を行っているんです。防湿シートも入れていますので、ここから見た限りでは床下の湿気は余り無いと考えられます」
その他、そこから見える範囲で断熱材が入ってることも確認して頂いたりしました。
その後、収納棚の動作などのチェックをし、脚立に昇って、今度は天井点検口からのチェックです。
きつくて仲々開かない手ごわい天井点検口でしたが(もちろん業者さんに調整を依頼済み)、こちらも懐中電灯を使用しつつお客様にもご覧になって頂きました。
+++次回へ続きます+++
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