大阪府大阪市での一級建築士による一戸建ての内覧会立会い・同行の現場レポートです。
内覧会立会い(一戸建て)の現場レポート :大阪府大阪市 Part4-2
アネストのスタッフの徳永です。内覧会立会い・同行(一戸建て)(現場:大阪府大阪市)の現場レポートの続編です。
キッチンではガスは閉栓していて使えませんが、スイッチの動作や、グリル部分の出し入れ動作についても実際に動かしてみて確認します。
「このキッチンの天板と浄水器は、サービスで付けておきました」
と言う売主さんに、
「気前良いですね~。結構良い天板だと思いますよ」
と岩崎さん。お客様も嬉しそうでした。
さて、キッチンシンクの下を開けて水漏れのチェックです。
「水漏れというのはザーっと漏れるのではなくてジワっと漏れてくることが多いので、水を出しながらこの排水管の継ぎ目を指で触れてみて確認して下さい。入居されて3ヶ月や半年ごとにチェックしてみて、もし漏れていたらすぐに売主さんへ仰って下さいね。きちんと対応して頂けますので」
岩崎さんの言葉に奥様が傍の売主さんへ視線を移しますと、売主さんからも
「もちろん対応させて頂きます。メンテナンスが大事ですから」
との言葉を頂き、奥様も安心されたようでした。
その他キッチンでは、シャワーホースや収納についても動作など1つ1つ確認していきます。今回、吊り戸棚の扉を開閉した時に隣りのレンジフードと吊り戸棚の取っ手が当たるので、戸当たりが必要だということになりました。
また、洗面台の扉の取っ手部分にも戸当たりがありませんでした。これでは傍の壁に取っ手が当たり、クロスに傷をつける可能性があります。
「戸当たりは安いものですし業者さんに言えばつけてもらえると思うんですけど、後で確認しておきますね。今回、私が物件を見て戸当たりが必要なところは全てお伝えしますが、入居された後にもし他にも戸当たりが欲しいところがあれば、ホームセンターなんかで売ってますので買って付けられても良いですね」
「戸当たりって、どんなものでもいいんですか?」
「『涙目(なみだめ)』という透明の涙型のものがありますので、大体はそれで対応できると思います」
お客様の疑問に回答した後、岩崎さんはキッチンでも小幅で踏みしめ歩きをしてフローリングの浮きや床鳴りを確認し、その後、3階へ向かいました。
3階には洋室が3部屋あり、ベランダのあるお部屋から確認することになりました。早速サッシから確認しましたが、やはりここもまだ掃除が出来ておらず、サッシの溝に木くずなどがある為に開閉する度にキーキーと音鳴りがしていました。
この洋室は他に上げ下げ窓があり、お客様にも実際に上げ下げして頂いて確認して頂きましたが、この窓は指詰めなどの危険があるので注意して下さい、と岩崎さんからアドバイスがありました。
「小さいお子さんだとこの窓まで高さがあるから、届かないし良いんですけどね。こういった上げ下げ窓はきちんと止まっていないと窓がスターン!と落ちてきてしまって本当に危ないですから、気を付けて下さいね」
また、この洋室の収納には大きな白いでっぱりがありました。
これはこの収納の下にある階段の高さを取る為に必要な措置だとのことで、お客様も納得済みとのこと。
「あ、ここですね。屋根裏が見える部分は」
その収納の上に小さな点検口を発見した岩崎さんは、慣れた手つきでそこを外して覗き込んで小屋裏を確認しておられました。
「ここからですね、断熱材やかすがいの一部が見れます。ここから見える範囲でシミや腐っていないかを見ますが、見たところ問題は無さそうです。雨漏りした時なんかにここから確認したりするんで、大事なんですよ」
そう言って岩崎さんはお客様ご夫婦にも、中がどうなっているのかを確認して頂いていました。私も見せて頂きましたが、結構屋根が近くて驚きました。以前、別の物件で屋根裏を見た時は広い空間で人が動き回れる程だったのですが、物件によって様々なんですね。
その後、ベランダの確認をした後に岩崎さんから一言。
「ベランダからお隣さんの屋根が近くて飛び移れてしまいますので、防犯に注意して下さい」
洋室では他にドアの確認や壁クロスの施工・フローリングの浮きや鳴りなど確認し、次のお部屋へ移りました。
「内覧の際の確認方法ですが、動くところは全て動かしてみることが大事ですね。それが一番わかり易いです。動く建具や床、巾木の隙間なんかがチェックポイントです。あと壁クロスは真正面から見るよりは横から見る方が、膨らみやキズなんかがわかりますよ」
内覧会の調査のポイントについてお客様から質問があったので、岩崎さんからそう回答がありました。
「今回は最終的な掃除がまだだから汚れているけども、キズも無いし綺麗な物件ですよ。丁寧に造っておられると思います」
その後、3階の最後の洋室をチェックした際に壁クロスのボコ(ボコっと丸くクロスが浮いている部分。ブツとも言います)が数箇所発見されました。
「このクロスは、キズやブツが目立ちやすいものを使っていますね」
この部屋では他に収納の棚に小さなキズがあったので、「この物件で初めてのキズですね」と言いつつ岩崎さんは養生テープを貼っていました。
これで3階が終了し、次に1階部分です。
///次回へ続きます///
大阪府大阪市の建築士による内覧会立会い・同行(一戸建て)はこちら
キッチンではガスは閉栓していて使えませんが、スイッチの動作や、グリル部分の出し入れ動作についても実際に動かしてみて確認します。
「このキッチンの天板と浄水器は、サービスで付けておきました」
と言う売主さんに、
「気前良いですね~。結構良い天板だと思いますよ」
と岩崎さん。お客様も嬉しそうでした。
さて、キッチンシンクの下を開けて水漏れのチェックです。
「水漏れというのはザーっと漏れるのではなくてジワっと漏れてくることが多いので、水を出しながらこの排水管の継ぎ目を指で触れてみて確認して下さい。入居されて3ヶ月や半年ごとにチェックしてみて、もし漏れていたらすぐに売主さんへ仰って下さいね。きちんと対応して頂けますので」
岩崎さんの言葉に奥様が傍の売主さんへ視線を移しますと、売主さんからも
「もちろん対応させて頂きます。メンテナンスが大事ですから」
との言葉を頂き、奥様も安心されたようでした。
その他キッチンでは、シャワーホースや収納についても動作など1つ1つ確認していきます。今回、吊り戸棚の扉を開閉した時に隣りのレンジフードと吊り戸棚の取っ手が当たるので、戸当たりが必要だということになりました。
また、洗面台の扉の取っ手部分にも戸当たりがありませんでした。これでは傍の壁に取っ手が当たり、クロスに傷をつける可能性があります。
「戸当たりは安いものですし業者さんに言えばつけてもらえると思うんですけど、後で確認しておきますね。今回、私が物件を見て戸当たりが必要なところは全てお伝えしますが、入居された後にもし他にも戸当たりが欲しいところがあれば、ホームセンターなんかで売ってますので買って付けられても良いですね」
「戸当たりって、どんなものでもいいんですか?」
「『涙目(なみだめ)』という透明の涙型のものがありますので、大体はそれで対応できると思います」
お客様の疑問に回答した後、岩崎さんはキッチンでも小幅で踏みしめ歩きをしてフローリングの浮きや床鳴りを確認し、その後、3階へ向かいました。
3階には洋室が3部屋あり、ベランダのあるお部屋から確認することになりました。早速サッシから確認しましたが、やはりここもまだ掃除が出来ておらず、サッシの溝に木くずなどがある為に開閉する度にキーキーと音鳴りがしていました。
この洋室は他に上げ下げ窓があり、お客様にも実際に上げ下げして頂いて確認して頂きましたが、この窓は指詰めなどの危険があるので注意して下さい、と岩崎さんからアドバイスがありました。
「小さいお子さんだとこの窓まで高さがあるから、届かないし良いんですけどね。こういった上げ下げ窓はきちんと止まっていないと窓がスターン!と落ちてきてしまって本当に危ないですから、気を付けて下さいね」
また、この洋室の収納には大きな白いでっぱりがありました。
これはこの収納の下にある階段の高さを取る為に必要な措置だとのことで、お客様も納得済みとのこと。
「あ、ここですね。屋根裏が見える部分は」
その収納の上に小さな点検口を発見した岩崎さんは、慣れた手つきでそこを外して覗き込んで小屋裏を確認しておられました。
「ここからですね、断熱材やかすがいの一部が見れます。ここから見える範囲でシミや腐っていないかを見ますが、見たところ問題は無さそうです。雨漏りした時なんかにここから確認したりするんで、大事なんですよ」
そう言って岩崎さんはお客様ご夫婦にも、中がどうなっているのかを確認して頂いていました。私も見せて頂きましたが、結構屋根が近くて驚きました。以前、別の物件で屋根裏を見た時は広い空間で人が動き回れる程だったのですが、物件によって様々なんですね。
その後、ベランダの確認をした後に岩崎さんから一言。
「ベランダからお隣さんの屋根が近くて飛び移れてしまいますので、防犯に注意して下さい」
洋室では他にドアの確認や壁クロスの施工・フローリングの浮きや鳴りなど確認し、次のお部屋へ移りました。
「内覧の際の確認方法ですが、動くところは全て動かしてみることが大事ですね。それが一番わかり易いです。動く建具や床、巾木の隙間なんかがチェックポイントです。あと壁クロスは真正面から見るよりは横から見る方が、膨らみやキズなんかがわかりますよ」
内覧会の調査のポイントについてお客様から質問があったので、岩崎さんからそう回答がありました。
「今回は最終的な掃除がまだだから汚れているけども、キズも無いし綺麗な物件ですよ。丁寧に造っておられると思います」
その後、3階の最後の洋室をチェックした際に壁クロスのボコ(ボコっと丸くクロスが浮いている部分。ブツとも言います)が数箇所発見されました。
「このクロスは、キズやブツが目立ちやすいものを使っていますね」
この部屋では他に収納の棚に小さなキズがあったので、「この物件で初めてのキズですね」と言いつつ岩崎さんは養生テープを貼っていました。
これで3階が終了し、次に1階部分です。
///次回へ続きます///
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