中古一戸建て住宅診断(ホームインスペクション)の現場レポート

一級建築士による中古住宅の住宅診断(ホームインスペクション)の現場レポートです。

中古一戸建て住宅診断(ホームインスペクション)の現場レポート :京都府京田辺市 Part5-4

アネストのスタッフの高原です。
中古一戸建て住宅診断(ホームインスペクション)床下・屋根裏の詳細調査耐震診断のレポートの続編です。

では、ベランダへ出てみましょう。
防水をやりかえているようですが、際に隙がありました。
どうやら、ここの隙が1階和室への雨漏りに影響しているのでしょう。

また、ここのベランダの仕上げはFRPという樹脂製なので、火と金物に弱いです。
広いベランダですが、バーベキューなどはしない方が良いとの事。

ひび割れも少し見受けられました。

続いて、お部屋に戻り、水平器を使って室内の傾きを調べます。

水平器で建物調査

少し傾いているようです。
お客様も、ボールを置くと転がるのだと仰っていました。
これも地震時の残留変形なのでしょう。
木造の宿命なので仕方がありません。

でも、測定の結果、許容範囲内なので心配は要らないとの事です。

そういえば・・・ カーテンボックスが見当たりませんね。
前の居住者の方はレールやブラインドを付けていらっしゃったのでしょうか。

1階のリビングへ。
ここでも壁で少し傾きがありましたが、こちらも許容範囲との事です。

建物調査の途中では、蔦村さんから居住後のアドバイスもあります。
「床について、木は水に弱いので雑巾かけはからぶきで」との事。

目地のところから染み込んでいくのですね。
小さいお子様がいらっしゃると、よくお茶や水をこぼしてしまうもの。 すぐに拭き取る必要があります。

では、玄関へ出てみます。
何やら棒が出てきましたよ。

テストハンマー

テストハンマー(打診棒)といい、これで叩いた音を聞いてチェックするようです。
一緒に聞いていると、確かに違う音がする箇所があります。
空気が入っていたりすると音が変わって聞こえます。

※コンクリートの強度試験をする器具にも同名のものがありますが、ここでは打診棒のことです。

タイルも一部剥がれている箇所がありました。

蔦村さんは、全体的にみて、基礎もいいし、ひび割れも無く、
耐震診断でもいい点が出るのでは、と仰っていました。
耐震診断とは、現地で建物調査をし、図面のチェックを行い、
専用のソフトに入力し、耐震性をチェックします。

いい結果が出るといいですね。

もう一度、建物全体を見渡してみます。

大都会のように、お隣りさんとビッシリくっついている建物ではありません。
隣家と程よい間隔が開いています。

しかし、火災が起こった場合など、隣りからの火にも対処できるように(火が入らないように)
屋根と壁、軒裏は防火使用になっていました。
防火地域等の指定は特にありませんが、こういう対策をしてくれていると心強いですね。

これで、建物調査はおしまいです。

最後に、お客様ご家族と蔦村さんのお写真を撮らせて頂きました。

建物調査後の集合写真

弊社からの突然の現場レポートを快くお引き受けして下さいましたお客様、
本当にありがとうございました。

蔦村さんも、いつもありがとうございます。
図を描いて分かりやすく説明して下さったり、今回もとても勉強になりました。

そして、レポートを最後まで読んで下さいました皆様、ありがとうございました。

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