中古一戸建て住宅診断(ホームインスペクション)の現場レポート

一級建築士による中古住宅の住宅診断(ホームインスペクション)の現場レポートです。

中古一戸建て住宅診断(ホームインスペクション)の現場レポート :京都府京田辺市 Part5-1

こんにちは。アネストのスタッフの高原です。

中古住宅の住宅診断(ホームインスペクション)の同行で京都へ行って参りました。

今回ご依頼を頂いたのは、中古一戸建て住宅診断(ホームインスペクション床下・屋根裏の詳細調査耐震診断のサービスです。
一級建築士の蔦村さんに担当して頂きました。
宜しくお願い致します。

さっそくですが、奈良市にお住まいの蔦村さんに、
「京都まで遠かったんじゃないですか?」と尋ねてみると、
「いやいや、近いもんですよ」とニッコリ。

どんな所へも快く向かって下さる蔦村さん、本当にありがとうございます。

※実際には京田辺と奈良は近いのですが、この時は位置関係をわかってなかった(^_^;)


建物調査の開始時間よりも早く物件に到着した私たち。
蔦村さんは物件を見渡し、
「基礎も耐震も大丈夫そうですね~」と一言。

えぇ!?パッと見ただけで分かるんですか!!と驚きの私。

もちろん、これからちゃんと建物調査を行って頂くわけですが、さすがプロですね。
パッと見ただけのようで、肝心な基礎や壁をしっかり見ていらっしゃったようです。
詳細は建物調査をしないとわからないことはもちろんですが。

また、こちらは坂の途中に建つ建物ですが、こちらの土地は
「盛り土」ではなく、「切り土」なので、OKとの事。

この時点で、私は盛り土や切り土の意味が分かりませんでしたが、
建物調査後、蔦村さんが丁寧に図を描きながら分かりやすく説明して下さいました。

切り土、盛り土

今回の住宅の付近のように大規模に造成された住宅地は、
あたりを見渡せば 元々、何であったか推測できます。
例えば、丘陵地なのか田園なのかということが推測できるのだそうです。

今回の住宅の場合は間違いなく丘陵地であったのですが、
丘陵地の場合、敷地は平坦ではなく斜面であったはずです。

斜めに家を建てるわけにはいきませんよね。
そこで地面が平坦になるように、地面を削ります。

削って平にした部分が「切り土」。
削った土を盛って平にした部分が「盛り土」となるわけです。

強度を考えると、どちらが良いかお分かりですよね。
もちろん、新築するときなどには、
地盤調査をして具体的に確認する必要はありますけどね。

さぁ、お客様も業者さんも揃いました。
挨拶を終えて、さっそく建物調査の開始です!

あっ、今回は電気も水道も使えないとの事です。
物件をご購入後、お客様の方で水周り等の確認をして頂くことになりますので
宜しくお願い致します。

では、まず建て付けのチェックからです。

戸や網戸をスライドさせてチェックをしています。

サッシ周りの調査

建て付けはいいですね。
壁紙のクロスはビニールではなく質の良いものを使っているようです。
しかし、部屋の角に隙間が!



そう、この物件は築16年。あの阪神大震災を経験しているのです。
地震のせいで、軸組がズレて隙間を作った可能性があります。
残留変形ともいい、元には戻らないとの事。
ドアの付近にも隙間が出来ていました。

これでドアが開きにくければ危険ですが、
ドアの上下に擦れた跡は無くスムーズに開閉。大丈夫そうです。

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